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一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く  作者: 東音
第三章 そして幸せな生活が始まる。一方NTR夫婦は…。
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一夫多妻制の夢と現実《後編》


 その後の事は計画を立てた自分でも驚く程うまく行った。


 石藤が怒りに任せて俺の襟首を掴み、劇中で瀬川香織にキスをした事を責め立てた。


 須藤穂乃香は、そんな石藤に味方するように、俺を責めた。


 瀬川香織は、穏やかで優しかった彼氏の豹変ぶりに驚き、須藤穂乃香の石藤を庇う言動に、より二人への疑いを強めたようだった。


 俺に反論され、石藤と須藤はそこで初めて画像の存在を知ったようだった。


 二人は画像の事を誤解だと言ったが、瀬川香織は信じ切れず、泣き出した須藤を石藤が宥め、画像をとった犯人を探そうと、クラスの人に詰め寄る奴らを瀬川香織は無理に教室の外へと引っ張って行った。


 クラスの皆はこの騒動にざわつく中、俺は心の中で高笑いしていた。


 あの様子では、二人は別れるか、そこまでいかないまでも、大喧嘩になる事間違いないだろう。


 そして、案の定、少しして瀬川香織は、目を赤く腫らして悄然とした様子で教室へ戻って来た。


 俺は、そんな彼女の肩を抱き、「君は悪くない」と慰めた。


 そうして注意を引き付けている間、屋川由依が瀬川香織の荷物の方へ近付いて行くのには、気が付かない振りをしてあげた。


 石藤と瀬川香織がここで絶縁した方が、

 屋川が広めた事(石藤と須藤穂乃香がデキている。)に信憑性が出て、もし後から画像を送った事がバレても、友達を心配してやったと言えば責められにくくなるから、彼女の為にもいいだろうからね。


 そして、その後すぐに、石藤は盲腸炎で倒れ、救急搬送される事になり、その後何ヶ月も学校に来なくなった。


 なお、屋川由依は、彼氏と共に不純異性交遊を告発され、停学処分を受け、その後も学校へ来なくなった。


 自分の手でやってしまった様々な軽率な行動への罪悪感、周囲の視線、そういったものに恐らく耐えきれなくなってしまったんだね。


 え?告発したのは誰だろうって?

 真実を知る正義感の強い人には違いないだろうね?


 それから、どうなったか?

 僕は()()()()()だからね。魔女や、底辺男子に囚われていたお姫様=瀬川香織を助け、結ばれたに決まってるだろう?


           めでたしめでたし……。

 ✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽


 と、ここでハッピーエンドになる筈が、現実はそうはいかない。


 清らかなお姫様だった香織は、今や、アラサーのヒステリー女に成り下がった。


 学生時代も、浮気とも言えないような一回きりのつまみ食いはよくしていたが、バレないようにうまくやっていた。


 だが、仕事上で知り合った綺羅莉と舞香の時は妊娠させてしまい、一夫多妻制を利用する事となった。


 男の夢…それは、ハーレム♡


 そんな夢の一夫多妻制家庭を持つ僕がどんな生活を送っているかというと…。


 第一夫人の香織は美貌と教養があり、パーティーなどに連れ歩くのに丁度いいが、いつも苛々した顔で、子供を作れと責め立ててくる。


 第二夫人の綺羅莉、第三夫人の舞香はそれぞれ、元コスプレイヤー、元アイドルだけあって、抜群なルックスだが、しばしば常識がなく、話しているのに疲れる。

 休日は、深夜帰りの俺を起こして、子供の世話をしろと要求される。


 子供が騒ぐ、家事を全くやってくれない。などの理由で第一夫人と第二夫人&第三夫人には喧嘩が絶えない。


 教養&仕事のキャリア、子供を持っているというアドバンテージなど、常にマウント合戦を繰り広げる妻達を気遣い、

 物を買うのも、時間を過ごすのもセッ◯スも出来るだけ平等になるよう努めてはいるが、

 正直家に帰るのがしんどいと思ってしまう事もある。


 そういう時は、どうするか?

 仕事が忙しいという理由でたまに息抜きをしているよ。


 男は追われるよりも、追うシチュに燃えるもんなんだよね。


 外でのつまみ食いはやめられないよね?




✻あとがき✻

 白鳥慶一視点、ご心労おかけしたかと思いますが、最後まで読んで下さりありがとうございました。

 次話は、白鳥舞香(三人目の妻)視点の話になります。

 今後ともどうかよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
ハーレム願望を開き直れる男なんて所詮こんなもんか。 こいつがどこぞの銀髪美少女に手酷く袖にされた話も見たかったかな。
ハーレムって大変だなー
避妊はしてるのかな? 流石に二人の件で懲りたとは思いたいが
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