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プロローグ

力抜いて、頑張らないで書こうと思います。

 「セイ!」

 『プギー・・・』


 気が付いたら目の前には見たことがない魔物(?)がいて、反射的にいつの間にか手に持っていた棒のようなもので叩き潰してしまったのがいましがたの出来事。

 「なんなんだコイツ」

 見たことがないといってもそれは現実の話で、目の前の魔物(?)は某有名RPGに出てくるスライムにそっくりで、本当に倒してしまって良かったのか。


 【チュートリアルを開始します、先ずは魔物を10匹倒してください】


 倒してよかったらしい。


 【タイムリミットは1時間、時間内に倒せない場合にはペナルティが与えられます】


 おっと、時間制限があるのか、説明もなくこんなところに送り込まれて制限クエストとは、ハードモードなのでは?

 まあ、やるけどさ。






 「セイ、はぁ!これで9匹目」

 腕時計はしない主義なので時間はわからないけど、体感で大体50分くらいかな。

 「残り1匹はどこに・・・見つけた!」

 最後のやつは妙に色艶のいい金属質なスライムだった。


 「お前でラストだ、おとなしくやっつけられてろ!」

 『プ、プギーーーーーーー。』

 「こら逃げるな、すばしっこいやつめ!」

 『プ、プギーーーーーーー。』

 「とらえた!セイ!」

 カキーン

 『プ、プギーーーーーーー。』

 「お前固すぎ、おとなしく、この棒の錆になれ!」

 『プ、プギーーーーーーー。』






 10分後

 【時間切れです、未到達者にはペナルティを与えます。達成ノルマを10匹増加します。1時間以内にすべて倒してください】


 くっそ、こいつに時間をかけすぎたか。

 こうなったらこいつは無視して他の魔物をやるか、硬すぎて倒せそうにないし。


 「このくらいにしといたるわ、じゃあの!」

 『プ、プギーーーーーーー。』


 鳴き声1パターンしかないのか。




 50分後

 「こいつ、じゃま、なん、だ、よ!」

 『プ、プギーーーーーーー。』

 「こいつで最後なんだ、じゃますんなし!」

 『プ、プギーーーーーーー。』


 9匹目までは何事もなく順調に倒せてたのに、残り1匹になったら例のメタルなスライムが間に割って入ってじゃましやがる。しかも無駄にスタイリッシュにカットしてきやがる。正直うらやましい。

 絶対無理だって思っても吸い寄せられるようにメタルを攻撃してる自分にびびったり、火を噴いて攻撃をそらしたりしてビビらされたりで、気が付いたら10分が過ぎていて・・・。


【時間切れです、未到達者にはペナルティを与えます。達成ノルマを10匹増加します。1時間以内にすべて倒してください】


 「お前なぁ。はぁ」

 『プ、プギーーーーーーー。』


 目も口もないメタルなスライムの表情は読めないけど、どことなく誇らしげにみえて・・・。

 「む、むかつく。」

 『プ、プギーーーーーーー。』


 やったるわ、絶対に次で終わらしたる!

 











 それから3年、スライム退治はまだおわらない。

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