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好きなんだからいいじゃない  作者: 優蘭ミコ
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52.い~~~し焼き~~~いも~~~芋っ!!

私、大嫌いだったんです、薩摩芋。甘い根菜を天婦羅にしてしかもしょっぱいつゆにつけるなんて何考えてるんだってもんだったんですがこの夏ちょっとした変化がありましてね・・・

中々秋が来ませんねとか思っていたのも束の間で、災害級と言われていた酷暑は撤退を始めるとそそくさと消え去りあっという間に爽やかな秋の空気に入れ替わったりなんかしておりますね。


――天高く馬肥ゆる秋・・・が来ない今年でございます。本日から10月というのにこの蒸し暑さは何なんでしょうね、秋をすっ飛ばしていきなり冬が来そうな勢いです。美本の四季は過去の物になってしまったのでしょうか、寂しい限りです。


で、秋がすっ飛んで冬が来ると言う事は、これの季節が訪れるわけですね。そう、『石焼き芋』一昔前まで、実は私薩摩芋(さつまいも)が大嫌いだったんですよ。なんでかと言うと、ぱさぱさで食べると口の中の水分全部持っていかれると言う印象が有ってですね、それがどこから来てるかというと薩摩芋の天婦羅なんですよ。こんな甘くてぱさぱさな物をなんでわざわざ油で揚げて、しかもしょっぱい天つゆにつけるかなって言うところで、正直、心が拒否していた、そんな感じだったんですね。


ところが、ここ最近の薩摩芋って品種が沢山有るんですね。たとえば甘くてしっとりな触感の『べにはるか』『安納芋あんのういも』『シルクスイート』『ベニマサリ』、ほくほくで甘さすっきりな『高系14号』『コガネセンガン』果肉まで紫でインパクト大な『パープルスイートロード』『アヤムラサキ』等などなど。


で、私があんまり好きじゃなかったって言うのが多分高系14号じゃぁなかったのかなぁ。これは沖縄県農事試験場で1935年に採種された「ナンシーホール」と「シャム」の交配種子を元に、高知県の農事試験場で選抜育成され1945年(昭和20年)にデビューした早掘りに向いた品種だと言う事なので、私の年齢的なものから辿っていくと、これを一番食べてたんじゃないかしら。ほくほくというより、私にとってはバサバサという印象だったんですよね。


近年、石焼き芋って一年中売られてますよね。見ません?スーパーの店頭で焼き機に入れられてる奴。最初、私は見向きもしなかったんですが、とある理由で一度食べなきゃならない機会があって嫌々食べてみたらもう、噛んだ瞬間、とろんとろんでまるでこう言うスイーツなんじゃないかって感じてしまいました。たぶん、べにはるかだったんだと思いますが、今はこれだけは食べられます、と言うか、気が向いたら買ったりしてます。それに今年の酷暑に合わせたのか冷たい焼き芋なんて言うのも売られてましたね、食べる事は出来なかったんですが、来年発売されていたらぜひ挑戦してみたいと思います。


今年の夏は苦手を一つ克服出来た、そんあ少し意義のある夏になったような気がします、と言うかこれは農家様のお手柄なんじゃないかしらん?人の味覚は日々変わる物なのかも知れません、それに合わせる努力を惜しまない皆様に、こころから敬服したいと思います。


そして私はこの冬、移動販売の石焼き芋の軽トラを追いかける日々が続くことになるのかも知れません、あの売り声、早く聞いてみたいな。

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