38.けの汁って知ってます?
けの汁って言うのは東北の郷土料理で青森県の津軽地方を中心に冬至の頃を中心に食べられてる野菜を中心とした煮込み料理みたいなものなんですよ。知らないかなぁ。
『けの汁』って言う食べ物が有るのを知ってます?
前回の味噌汁続きのお話になってしまうんですが、主に青森県の津軽地方で特に旧暦の正月16日の朝に頂く習慣が有ったってネットには載ってるんですが、私は朝なんかに食べた事無いけどな、確かに冬に食べてたけど……。
名前の由来として津軽の方言で『粥』を『け』と言う事からと有ったけど、津軽弁で『け』は『食べなさい』とか『食べる』とか『頂戴』とか言う動詞的な意味合いが強くて名詞的な意味は効いた事無い気がするんだけどな。ま、いいか……。
主な材料としては大根、人参、ごぼう、わらび、ふき、油揚げ、凍み豆腐、大豆、等等々を細かく刻んで味噌で煮込むと言う味としては素朴な物なんですが、近所のお婆ちゃんが作ってくれた、自家製味噌の風味に具材のお出汁が溶け込んだ複雑で味わい深い濃い目の風味がとっても美味しかったのを今でもしっかりと覚えています。これももう一回いただいてみたいなぁ。
最近は東北の郷土料理を出すお店が東京都内にも結構有って、メニューに載ってる事も多いんですが味がちょっと薄い物が多いんですよね。津軽では結構煮詰めて汁物と言うよりは煮物と言う領域まで達してることが押いんですがお店で頂けるのは味噌汁に近いんですよね。正直上品になり過ぎてて本物とは少し違うなぁと言う印象がぬぐい切れません。これも突発的に食べたくなるんですよね、超濃いけの汁を。
でもその超濃い状態だと塩分濃度も勿論並繁華じゃない訳で、と言うか、津軽の食べ物は全てにおいて塩分が濃い。だから一時期脳卒中の死亡率が日本一なんて言う不名誉な称号を頂いたことも有るんですが、最近は減塩運動も進んでいる様で普及啓発動画なんてぇのが青森県のホームページに掲載されて、今は全国ランキング二位にランクダウンした様です。でも、まだまだ頑張らないといけませんね。
けの汁は勿論そのまま頂いても美味しいんですが、実はご飯にかけて食べると物凄く美味しい。勿論、お行儀悪いからその食べ方は公認されている訳ではありませんが私は両親の目を盗んで結構やってました。程好いつゆ加減と少し強めの塩分と味噌と昆布と具材の出汁が複雑に入り交じった美味しさは一度食べたら病みつきになってしまいます。
ご飯にお味噌汁かけた猫まんまもかなり美味しいとは思うのですが、私はけの汁かけご飯を強く推奨いたします。でも、これはお店じゃ食べられないんだろうなぁ、もしもやるとしたら自分で作ってって言う事になるのかな。でも私にはそんな技術力など無いから今は幻の食べ物として頭の中で空想するしかないのが現状です、うう、なんか寂しいなぁ。
でも、いつか必ず食べてやるぞ、けの汁かけご飯。そして私は塩分なんか気にしないんだ、それでも長生きしてやるんだ。意気込みさえあればなんでも出来るさと信じてね!!




