154.こんにゃくいつ食う?今夜(こんにゃ)食う……
やっと猛暑がほんの少しだけ落ち着いて、季節はほんの少しだけ前に進んだような気がします。気温が下がると体が欲するのはあったかい食べ物ですよね。その代表格と言えばやっぱおでんなのかしら。そしておでんと言えばこれですよね。
青森県の、ま、郷土料理と言う訳でもないんでしょうけど『生姜味噌おでん』って言うのが有るんですよ。おでんのつけダレに生姜と味噌、だし汁、味醂なんかを加えて煮立てた『生姜味噌だれ』を使うのが特徴で、味噌の濃厚さと生姜の爽やかさを同時に味わえるお伝なのですよ。こんにゃく、大根、大角天(薩摩揚げを薄く、大きく、四角く仕上げたもの)、つみれ、卵、なんかが有るんですけど、私の子供時代の認識では、生姜味噌おでんの具材はこんにゃくって記憶が有って、小学生時代にプールで泳いで唇紫状態の時にこれを頂くと体が暖まって美味しかったなって言う記憶が鮮明に残ってるんですよ。それに合わせて焼きそばなんかも頂いたりなんかして友達と盛り上がってたのが幼い頃の思い出です。
冬場になると近所のスーパーでもこの生姜味噌おでんが販売されていたりして、これも少しメジャーになって来たのかしらんなんて少し誇らしく感じたりも致します。北国で食べられているものです、体温まりますよ。
こんにゃくは0キロカロリーと思われがちですが実はそんな事は無くて100グラム当たりのカロリーは板こんにゃくの場合、100グラムあたり約5キロカロリー。ただ、日本の栄養表示基準に当てはめると5キロカロリー未満/100グラムなら「ゼロカロリー」と表示してOKと定められているので0キロカロリー食品と言えなくない事は無いんですよね。ま、こんにゃくだけ食べてたら確実に栄養失調になりますし、某メーカーから発売されてるこんにゃくゼリーだけ食べてダイエットしようとして栄養失調に陥る事故が起こった事件の記憶がうっすらと御座います。それで法律が変わった記憶も有るんですが、検索しても出て来ませんね……。でも、小さい男の子がのどに詰まらせて窒息する事故の記事は見つかりましたよ。こんにゃくの加工食品を食べる時にはよく噛んで食べる様に心がけてくださいね。
こんにゃくでもう一つ思い出すのが漫画『おそ松くん』に登場するキャラクター『チビ太』がいつも持っている、串に刺さったおでん。私、都会のおでんってあんなふうになってるんだってかなり大人になるまで信じてて埼玉に出てきた当時、どこかで売ってないかって本気で探した事が有ります。今はファミリーマート様と合併した『サークルKサンクス』様で一時期販売されたみたいなんですが私は残念ながら入手出来ず、食べる事は出来ませんでした。まだまだネットが普及してるとは言えない時代でしたからね。
このチビ太のおでんは赤塚先生によりますと、子どもの頃に『子ども向けのおでん屋台』があって、ちくわぶ・ガンモ・コンニャクなどを串に刺して1本5円位で売られていて、これは酒のつまみではなく『子どものおやつ』としてのおでんだそうな。つまり、チビ太のおでんは昭和の庶民文化の象徴、それがあのおでんのモデルになってるんですって。なので、チビ太が持ってる物が現実世界に実在している訳では無くて、あのおでんは彼の好みを串刺しにした一品って言えるんではないでしょうか。それにしても一番最初に刺さってるあのこんにゃく、美味しそうだったなぁ……合併した責任取ってもう一回ファミリーマート様で販売してくれないかしら?『おそ松くん』も令和の時代『おそ松さん』として復活してますしね。このお話を書いてる時点で第4期が絶賛放送中です、大人になった六つ子の活躍を楽しんでみてください。
更に、糸こんにゃく系も美味しいですよね。煮込んでよし炒めてよし、調理方法のバリエーションは板こんにゃくよりも豊富に感じます。代表はやっぱりすき焼きかなぁ、すき焼きの主役はお肉かも知れませんが、糸こんにゃくと焼豆腐が入って無いのは寂しすぎますものね。最近の韓国ブームが運んできた『チャプチェ風炒め』あれってなんでビールとこんなに相性良いのでしょう、肉のコクが糸こんにゃくに染み込んだ静かな情熱とでも言いましょうか。胡麻油の香りが全体を包み込んで何となく懐かしんですが異国を感じさせてくれる甘辛い風味、ビール飲むなって言う方が間違ってるぜって言わんばかりのお味がたまりません。しかも(多分ですけど)カロリー低めで大量に食べても心が痛まない背徳は韓国の知恵の結晶と言ってよい様にも感じる位の美味しさはホントに素敵だと思います。香りと食感で満腹中枢をくすぐる錯覚系満足料理、なんか良いと思いませんか。でも、その低カロリー感覚もビールで全部チャラになってしまう訳です、怖いですね~~~。
こんにゃく芋は縄文時代に伝来したって言う説も有る位、日本人にとってこんにゃくは生活に根付いた食べ物な訳ですが、アメリカでは『Miracle Noodle(奇跡の麺)』として人気急上中、イタリアでは『ZEN PASTA』として革命的に受け入れられ、フランスでは『Shiratakiダイエット』が流行中だそうでして、こんにゃくの可能性は無限大の様です。古の人達の探求心に感謝しながら生姜味噌おでんが頂きたくなる季節が間も無くやってきます。とっても楽しみです。




