表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
好きなんだからいいじゃない  作者: 優蘭ミコ
139/176

138.駄菓子は現在進行形、そして酒と共に歩む

私の場合、子供の頃に経験した駄菓子の思い出って言うのが殆ど無いんです。駄菓子は大人になってから目覚めた感が有りますね。なぜなら駄菓子は酒のつまみにぴったりだからです。

 テレビの特集でごくたまに駄菓子の特集をしてて出演してるタレントさんが嬉々として懐かしさを語ったりしておりますが、私、子供の頃の駄菓子の思い出ってほぼ無いんですよ。だからそう言う番組を見てもあんまり興味津々と言う訳じゃなくて途中でほかの番組に行っちゃったるするんですよね。当時の友人達もそうなんじゃないかしら、と言うのも実家近所に駄菓子屋さんと言う物が無くて……はい、青森は田舎ですもの。


 この『駄菓子』と言う言葉は江戸時代から有るんだそうで当時は『上菓子』と呼ばれる主に武士や公家、裕福な町人など上流階級を対象とした高級な和菓子、たとえば白餡に求肥ぎゅうひを混ぜて着色・成形した『練り切り』とか、『こなし』と言う練った小麦粉や上新粉を蒸して色付け・成形したものや、今でもお馴染みの『外郎ういろう』等の生菓子、『落雁らくがん』、『金平糖こんぺいとう』、江戸時代にポルトガルから伝わった飴の『有平糖あるへいとう』なんかの干菓子、焼き菓子・蒸し菓子系の『カステラ』、『饅頭』、『羊羹ようかん』なんかが上菓子と呼ばれてたみたいです。それに対して『芋けんぴ・芋菓子』、炒った米や粟などを、糖蜜で固めた『おこし』、小江戸川越の名産品『麩菓子ふがし』、他に団子や飴、煎餅なんかが駄菓子と呼ばれてたみたいでこれが小さな屋台やお店で売られてて、子どもだけでなく大人も小腹を満たすために立ち寄ったんですってよ。店頭で団子や飴をその場で食べられるスタイルも多かったみたいですね。


 当時の駄菓子屋さんは長屋の軒先や屋台なんかで簡易な商いとして営まれていたため、正式な屋号や記録が残っていないことが多いんだそうで、今に至るまで長く続いてるお店って言うのは無いみたいですね。ただ、当時の記録や浮世絵・随筆・地誌などから駄菓子を扱っていたらしい店や場所を読み取ることは出来そうな雰囲気で、東京の浅草・両国・上野界隈の風景は文献に残されてて鳥居清長の『子供遊び尽し』などの作品には、屋台や菓子売りの商人、子どもたちの様子が描かれてて駄菓子屋の雰囲気を感じ取ることが出来たりなんかしますよ。『国立国会図書館デジタルコレクション』で見る事が出来ますので宜しければ一度覗いてみてくださいませ。


 で、そんなほとんど経験の無い駄菓子なんですが、私の場合どちらかと言うと大人になってから親しんだと言う感じで、特にお酒飲み始めてから本格的になった気がします。だって、駄菓子って酒のつまみになるよなものが多いんだもん。例えば『おやつカンパニー』様の『ベビースターラーメン』これとビールが有れば他に何もいらないって言う気がしますし、『よっちゃん食品工業株式会社』様の『よっちゃんの酢漬けイカ』、それに『タラタラしてんじゃねーよ』は駄菓子と言うより完璧に酒のつまみ狙いですよね。酢漬けイカの酸味は日本酒、特に冷酒、更に言うと『大関株式会社』様の『ワンカップ大関』的なお酒に合わせるとめちゃめちゃ美味しいですし、タラタラしてんじゃねーよはプロゴルファーの渋野日向子選手がラウンド中に食べてたのがテレビ中継されて一躍注目の的になりましたし、これまた日本酒と良く合うんですよね。そして『すぐる食品』様の『ビッグカツ』なんかヘタするとご飯のおかずになっちゃったりしますものね。事実『ビッグカツカレー(Bカツカレー)』って言うのをエイプリールフールのネタにしてたくらいで、私これ、本気でやってみようかと思いましたもの。


 私の駄菓子の思い出はほぼ大人になってからの物、そして、思い出では無くて現在進行中の物が多いです。と、言うか駄菓子を懐かしく思い出す大人の重いって言うのは子供時代の憧憬ではなくてやはり現在進行中で一緒に歩んでるって言う感じなんじゃないかしら。だからテレビのネタにすれば視聴率取れるし見ている方も楽しいのではないかななんて思います。そして現在の子供達は駄菓子の味を心に刻み込んで将来立派な酒飲みになっちゃったりするのでしょうか?それはそれで楽しい人生なのかも知れません。


 ……さて、ビッグカツと酢漬けイカ、あとワンカップ買って来ようかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ