117.今度こそアップルパイ
え~~~今度こそアップルパイです。私がアップルパイって言って真っ先に思い出すのが『ラグノオささき』様なんですよ。明治17年(1884年)、『和菓子ささき』という小さな餅屋として青森県弘前市百石町で創業を開始した老舗でして私が物心ついたころには既に私の自宅界隈では有名で特に『茶屋の餅』って言う胡桃入りのわらび餅が大好きで、この辺は創業が餅屋さんって言うところに由来してるんですかね。私、甘い物が苦手だったんですが、柔らかくてしつこくない甘さがに惚れたりしておりました。
で、ラグノオささき様って言うとアップルパイって言うイメージがその頃はあんまり無くて、1987年に『気になるリンゴ』って言うのを発売したあたりから気になり始めたんですよね。林檎を一個まるごとパイ生地で包んで焼き上げたと言うお菓子で、見た目のインパクトは抜群なので贈り物とかお土産に最適かもしれません。勿論、ちゃんと四角い箱に入って販売されていますので持ち運びに苦労する事は無いかなって思います。
ただ、私、今に至るまで頂いた事が無く手ですねぇ……通販でも販売している様ですので近々に注文してみようかしらん。ヨドバシドットコムでなんかかなり安く販売してるのでそっちに走るかも。あ、でも、結局茶屋のもちを大量に仕入れているような気がしないでもないな。基本的に和菓子派なんですよね~~~。
アップルパイは砂糖がヨーロッパに広まるとともに、デザートとして親しまれるようになり、特に17~18世紀にかけてフランスやオランダで現在に近いスタイルのアップルパイが生まれ現在に至ると言うのが起源として一番信頼できる説らしいです。古代ローマではリンゴを蜂蜜やスパイスと一緒に調理してペースト状にしたものもあるには有ったらしいですがパイ生地が使われていなくてアップルパイのイメージとは少し違うかなって気がします。
私のアップルパイに通じる思い出と言うのは、亡き母が私が風邪引いて寝込んだ時に作ってくれた『煮林檎』に由来してるんですよ。林檎を砂糖で甘く柔らかく煮込んで食べさせてくれるんですが、その触感がアップルパイの中身の林檎によく似てて、勿論味もかなり近くて食欲無い状態でも結構食べられた記憶が有ります。そして今思い返すとこれって、上に書いた古代ローマのアップルパイにかなり似てるんじゃないかしら?ペースト状に橋てなくて、リンゴの原型は(もちろんちゃんと切って有る物よ)とどめているのでそれその物では無いとしても、津軽の人間は古代ローマに通ずる食べ物を口にしてたって事なのかしら。違う……ね。
その頃は勿論アップルパイなんて頂いた事は無くて、初めて頂いたのは多分、埼玉に出て来てからなんじゃないかなって言う気がします。そしてその初めてはおそらく最寄り駅前から五分ほど歩いたところにある今は無くなってしまったチェーン店ではない個人経営の小さな喫茶店。日曜日の朝、たまにそこを訪れて珈琲の香りなどを楽しんでたりした若き日の頃にそこで頂いたアップルパイは、パイ生地さくさくで林檎は程好く前歯に抵抗を感じる食感と、ここがポイントなんですが甘いだけじゃなくてほんのり酸味が有るところ。それが全体を纏めるアクセントになってて朝の時間がとても充実しているなぁって感じた物です。
寮生活から民間の集合住宅に引っ越して以降は少し最寄り駅までの距離が遠くなってしまった関係で足が遠のいてしまっていつの間にかそのお店も閉店し、当時のアップルパイを味わう事は既に出来なくなってしまっているんですが、なんだか青春の甘酸っぱい一ページ見たく思えて思い返す度に何だか胸が締め付けられるような気がします。
チェーン店じゃない喫茶店のアップルパイ、もう一度頂いてみたいです。あの頃を懐かしく思い出しながら……。
なんと、アップルパイを通じて古代ローマと津軽地方は繋がりが有った驚愕のこの事実。信じるか信じないかはあなた次第ですって……そんな事有る訳無いですよね。




