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美少女に猫耳カチューシャをつける話

ハナちゃんの容姿についての細かい描写があります

私はリビングで正座していた。


目の前にはいつかに買った猫耳カチューシャが置いてある。


折角の土曜日、何かハナちゃんとしたい。

そう思って私が真っ先に手に取ったのがこれだった。


ほんとに?

いいのか?


「……いいんです」


確かに私はハナちゃんを人間として育てると誓った。

でもハナちゃんの猫耳姿が見たい。


見たいんだ私は!


ということで袋を開けて、黒色のカチューシャを取り出す。


カチューシャに付いた2つの3角形の中に、1回り小さな3角形がピンクに塗られている。

よくある黒猫カチューシャだ。


プラスチック製で、フサフサの毛がついてるなんてことはない。

耳の部分を何度か触る。


「さあ、行こうか」


ハナちゃんは、ホットケーキを食べた幸福感で、台所の椅子で眠りについている。


私はカチューシャをつける前に今一度、ハナちゃんの見た目を観察してみることにした。


ハナちゃんは猫年齢から考えて13から14歳、身長はたぶん145センチくらい、同年代の子供より少し小さいくらいか。


ハナちゃんの眼は大きく、瞳は黒猫特有の黄色が混じった綺麗な緑眼をしている。

猫っぽいつり目かと思いきや、ハナちゃんは丸いクリックリの目だ。


黒髪の長髪は、腰程度まで伸びており、サラサラで艶のある綺麗な髪の毛だ。


信じられないくらいきれいな肌は、赤ちゃんのようにぷにぷにしている。


角崎は14歳の少女から、この肌と髪を奪ってはいけない!

と必死に調べ物をして、私に風呂ではこうしろ寝る前にはこうしろというメモを渡してきた。


人間的には14歳はそろそろ、そういったことが気になる時期だし、やるべきだと考え、私は素直に実行した。


……食事以外。


そのおかげで、ハナちゃんの髪と肌は未だにツヤッツヤである。


本格的に角崎に足を向けて眠れない。


ハナちゃんは猫だったからか足だけではなく、全体的に引き締まった身体をしている。


こういうことも鑑みると、運動をさせてあげた方がハナちゃんのためになるような気もする。


「今度ちゃんと外に出してみるか」


まあ今度は今度、今は目の前のことに集中しよう。


改めて見てみると、低身長であることを除けば、ハナちゃんは年齢以上に大人ぽく見える容姿をしている。

もちろん喋ったり動いたりしなければの話だが。


ハナちゃんはあの日から変わらず白いティーシャツとミニスカートを着用している。


「そろそろ替えてもいいな」


「ん」


おっと、起こしてしまう。


まあ一通りの確認は終わったかな。


ハナちゃんが完全に起きてしまう前に……。


私はカチューシャの端を持って、ハナちゃんの頭に持っていく。


そっとハナちゃんを起こさないようにつける。


ハナちゃんの綺麗な髪に猫耳がのる。


1歩下がってハナちゃんを見る。


「すーっ……はーっ」


可愛い。


黒髪ロングに黒い猫耳がよく似合う。

さらに静かに座って眠っている、というのが猫らしさを感じさせてまた良い。


気づくと私はブリッジしていた。


ハナちゃんの可愛さに頭をぶち抜かれたのだ。


「……ハッ……いやー可愛いなー……」


めちゃくちゃ可愛い。

それは間違いない。


睡眠中という要素がこのハナちゃんの可愛さを確立させており、1枚の絵として完成している。


しかしこうなってくると動いている姿を見たいというもの。


「…………待つか」


起きるまで、待機。


私はその間ハナちゃんの写真を撮った。

ローアングルだと犯罪になるので肩から上は映さないようにした。


ふにふに。

ふにふにふにふにふにふにふにふに。


我慢が出来なかった。


私はハナちゃんのほっぺをめちゃくちゃ触っていた。

それはもうぷるんぷるんだった。


「んー」


ハナちゃんは私の右手を素早く掴む。

右ストレートでも飛んでくるのかと思ったが、右手を雑に放り投げただけだった。


ハナちゃんは両手を前に出して、大きく身体を伸ばす。


「んうー……」


はあ、と脱力した後、じっとこちらを見つめてくる。


「え?」


じー。


「えっなになに」


じー。


しばらく私を見つめたあと、ふいっと顔を逸らした。

ピクリとも動かずに私のことを見てくる仕草は猫の頃から変わってない。


ハナちゃんは目を擦り始めた。


「……!」


その仕草は、猫の毛繕いにそっくりだった。


あーっあっあっあっあー。


片目を閉じて目を擦るハナちゃんはとても可愛い。

思わず動画を撮ってしまう程に。


ハナちゃんは突然手を止め、机の端を掴む。

立った。

フラフラだが、立った。


私は慌てて駆け寄り支える。


「ハ、ハナちゃん?」


ホットケーキが何かのトリガーになったのか、ねだる時以外立とうとしなかったハナちゃんが立った。

もう自分が猫でないと本能的に理解したのかもしれない。


「ハナちゃん……」


猫耳カチューシャをつけて喜んでる私が馬鹿みたいじゃないか。


私はハナちゃんの頭についたカチューシャを取って放り投げた。


ハナちゃんがどこに向かおうとしてるのか分からないが、とりあえず私は脇を持ってハナちゃんを支える。


デビルカチューシャならセーフかな。


そんな考えを思考の隅に置いておいた。

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