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縫い人の旅  作者: 瑠璃
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第一章 開く世界

 学校の正門をくぐり抜け、校舎の入り口まで向かう。途中に見える職員室の窓のカーテンは閉まっており、人影は見えないが明かりが付いていることだけは分かった。日直だからと張り切って来たこともあり、校庭には部活動をする生徒もまだ誰もいない。途中たんぽぽの花が一輪、コンクリートの段差に沿うように咲いているのを見つけたが、朝の寒さに頭を隠すように花びらの先だけ額から覗かせていた。

 校舎に入り下駄箱で青いスニーカーを脱いだ。新しい靴を買いに行った時、水色のスニーカーが欲しかったのだが「りこは外で遊ぶ時にたくさん靴を汚すんだから、汚れの目立たない色が良いでしょ」と母に言われてしまい青いスニーカーを買ってもらった。その日はふてくされていたが、母の言う通り校庭の砂や公園のぬかるんだ裏道を通っても汚れたように見えないので外遊びの時の相棒のような存在になっていた。

 りこは靴を下駄箱入れて上履きに履き替え教室に向かった。校舎の中とはいえ外と変わらずひんやりとした空気に包まれている。メインホールの一角には金魚の水槽があり、始終ぽこぽこと水音とファンの機械音が聞こえる。金魚は水槽の下の方で尾をひらひらとなびかせながら、水草をぬうようにゆっくり泳いでいる。水槽のファンだけがブーーンという音を立て、しんと静まり返った校舎内で1番元気に動いているように感じた。りこは水槽の金魚に目線を合わせるようにガラス越しから覗き込み、挨拶するようにツンツンとガラスケースをつついた。金魚は特に反応もなく見えないレールを進むかのようにゆったりと泳いでいる。放課後また来るね、とりこは心の中で呟き、3階の教室に向かった。


「おは……誰もいないや」

挨拶をしながら入る予定が誰も登校していなかった。自分の机にランドセルを置き、黒板横にある時間割表を見ながらランドセルの中の教科書と照らし合わせ、時間割の通りに教科書やノートをしまってゆく。今日は冬休み前最終日なので4時間授業であるため、4教科しかなくいつもよりランドセルは軽めで得をした気分だった。先生が来るまで暖房は付けられない決まりがあり寒かったのでコートを着たまま支度をしていたが、さすがにずっと着たままというわけにはいかないのでコートを脱ぎ、ランドセルの中にしまった。

 りこは身支度を終え、いよいよ日直の仕事に取り掛かることにした。前日に誰かが黒板に何かを書いて遊んだのか、黒板にはチョークの消し痕がたくさん残っている。ようし、まずはここからと黒板を綺麗にすることにした。日直の欄には、自分の名前である〝野々村〟と〝花崎〟と書いてある。花崎は友だちの花ちゃんの名前であった。下の名前は友香だが、おっとりした大人しい性格である彼女は花のような可憐で柔らかい雰囲気がある。花ちゃんの家は偶然なのか名前の通り花屋を経営しており、それもあって小さい頃から花ちゃんと呼ばれている。その花ちゃんはまだ登校していない。

 早く来すぎちゃったなぁと思いながら、植木に水をあげるために棚の上のジョウロを取り、トイレ前の流しに水を汲みに行った。

 りこは来年で中学1年生になる。6年間過ごしてきたこの学校とも今年でお別れだと思うと寂しくなってしまう。

 小学校2年生の時に図書館でファンタジー小説に夢中になった影響で魔法に憧れた時期があった。その頃こっそり教卓の裏に書いた〝空を飛んでみたい〟という願い事を卒業前に消しておこうか迷いながら教室に入ると、花ちゃんがランドセルをロッカーにしまっていた。

「おはようりこちゃん!ごめんね、もっと早く来れば良かった」

花ちゃんはすまなそうにしょんぼりした。

「花ちゃんおはよう。わたしが早く来すぎただけだから気にしないで」

りこは笑って答えた。

「今日はね、ポインセチアをたくさん仕入れたから運ぶの手伝ってたんだ。クリスマスもうすぐだから」

花ちゃんは植木の土を人差し指でそっと触れた。

「うん、喉乾いてるね」

りこはその植木にじょうろからしゃわわと水をあげながら答えた。

「明日から学校お休みだし、クリスマス来るし、楽しみがたくさんだよね!花ちゃんはお家のお手伝いいつも頑張ってて偉いなぁ」

「わたしお花好きだからぜんぜん頑張ってなんかないんだ」

そう言って花ちゃんはふわっと笑った。

 彼女は昔から人にも植物にも優しい。3年生の時の放課後、モンシロチョウの幼虫が花壇に迷い込んでいるのを発見した花ちゃんに泣きつかれたこともあった。

「どうしよう、わたし、あお虫触れないから、りこちゃん助けて」

 現場を見に行くとパンジーの上にここはどこ?とでも彷徨うように頭を上下に動かす小さなあおむしがいた。

 どこか別の場所に適当に移動させれば良いのかと思いきや、「この子がちょうになれるような場所を探さなきゃ」と学校の中、家までの道を探し回った。

 しかし、あおむしの餌となるような植物は見つからなかった。学校近くの畑にはキャベツらしき植物も植っていたが、農家のおじさんにとっては害虫の何者でも無いため、畑に放すわけにもいかなかった。教室に戻り、2人で虫かごの中のあおむしとにらめっこしながら悩んでいると、友だちが「クラスで育てようよ。」と提案してくれた。担任の先生からも許可が降り、当番制でカゴの中の掃除をしたり餌を変えたり世話をした。花ちゃんは何度も餌のキャベツや小松菜を家から持ってきてくれていた。しかし、1週間ほどしたある日、あおむしはカゴの蓋に張り付いたまま動かなくなった。その日はクラス中で、このままあおむしは死んでしまうのか心配した。特に花ちゃんはあおむしのことが心配で仕方なかったようで、その日は下校時刻ぎりぎりまで虫カゴの前から離れなかった。ところが次の日にあおむしはさなぎのような形に変化していた。糸を張って器用にカゴの蓋に張り付いており、表面も硬くなっていた。その1週間後には、さなぎからモンシロチョウへと成虫になった。羽化の瞬間は見られなかったが、葉っぱをたくさん食べていた小さなあおむしが、立派な白い羽を背に生やし大人になったことに感動したことをよく覚えている。最後はクラスみんなでお別れをし、カゴから青空へ飛び立っていくモンシロチョウを手を振って見送った。隣で手を振っていた花ちゃんはモンシロチョウが見えなくなると手を下ろし、りこの方を向いた。

「りこちゃん、本当にありがとうね。」

まるでモンシロチョウの言葉を代弁するかのように言った。半分寂しそうに、でも嬉しそうに笑った。

 その一件以来、花ちゃんはあおむしはもちろん、蝶の幼虫を触れるようになった。りこ自身も、以前より虫に対して愛着を持てるようになったのだった。


「りこちゃん、そのランドセルに付いてる水色のお馬さんかわいいね。」

 植木に水をあげ終わり、ジョウロをランドセルロッカーの横に置いた。その時に花ちゃんはりこのロッカーから顔を覗かせている馬のキーホルダーに気付いたようだった。

「本当?嬉しいな。わたしが半分くらい作ったんだ!でも半分はおばあちゃんが作ってくれたんだけどね。」

 少し照れながら答えた。手のひらに乗るくらいの大きさで、水色の刺繍糸で編まれた馬のキーホルダー。おばあちゃんに1つ1つ教わりながら作るのは大変でもあったが、その分愛着が湧いている。

「お店に売れそうなくらいに上手だよ!りこちゃんのおばあちゃん、お裁縫が本当に上手だよね。ちょっと触ってもいい?」

「うん、もちろん。」

りこはランドセルからキーホルダーを取って手渡した。花ちゃんは上手だなぁとしきりに呟きながら、ひっくり返したり尻尾を触ったりまじまじと見ている。

「今もね、おばあちゃんにマフラー編んでもらってるんだ。今日完成するみたいで楽しみなの!」

「手作りのマフラーって素敵だね!やっぱりりこちゃんの好きな水色なの?」

「ううん。水色も迷ったんだけどおばあちゃんが今回は…あっ、じゃあ色は冬休み明けに学校に巻いてくるまで秘密!」

りこは笑いながら人差し指を口に当てた。

「えーっ。そんなに待てないよ〜気になるよ〜」

「ふふふ、冬休み中に遊びに来てもいいんだよ」

 花ちゃんはきょとんとしてから、閃いたような顔をしてくすくす笑った。

「なんだ、そういうことか〜。お母さんに相談してみるね」

 その後、サンタさんに何のクリスマスプレゼントを頼んだかの話やお年玉で何を買いたいかの話をしているうちに予鈴が鳴った。


 1時間目は国語、2時間目は算数、3時間目は理科だったが3時間目になるとマフラーのことが気になってそわそわしてしまいあまり集中出来なかった。

「このように、火は空気中の酸素を使って燃えます。そして、火が燃えると二酸化炭素が発生しますね」

 先生は黒板に描かれたろうそくに、チョークで酸素、二酸化炭素と書き加えていく。

「みんな花火大会で大きな花火を見たことあるよね。夏に手持ち花火をやった子もいるかな?中学校で習うんだけれど、炎は赤だけでなく、燃やす金属によって黄色やオレンジや緑と色が変わります。これを炎色反応といってーー」


 いつもよりさらに長く感じた授業が終わった。その後も4時間目は冬休み前の宿題や通知表の配布もあり、帰りの会では先生から休み中の過ごし方の注意喚起等を長々と聞き、ようやく帰りの会を終えた。

 ランドセルに荷物を詰めていると花ちゃんが声をかけてきた。

「りこちゃん、日直の仕事、後は黒板消すだけだからやっておくよ。朝たくさんやってもらっちゃったし」

にこっと笑いながら言った。

「なんだか悪いんだけど良いのかなぁ?」

「もちろんだよ!おばあちゃんも待っているだろうから、早く帰ったほうがいいよ」

「ありがとう花ちゃん!また電話して遊びに来てもらう日決めようね」

「うん、楽しみにしてるね」

友人の優しさに感謝をしつつ、りこは手を振って教室を出た。花ちゃんはにこにこしながら手を振って見送ってくれた。



「ただいまー!」

玄関で青いスニーカーを脱ぎ、手洗いうがいをしてすぐさま2階の祖母の部屋に向かった。ドアをノックすると「はぁい、おかえりなさい」と返事が返ってきた。

 ドアを開けると机の前に座った祖母がにこにこしながらこちらを向いていた。

「ちゃんと完成したわよ。どうぞ」

両手に乗せて差し出されたマフラーは、様々な色の毛糸できめ細かく縫われていた。

 りこはマフラーをゆっくり手に取った。赤、橙、黄色、緑、青、藍、紫、それぞれの色を指で確かめるようになぞった。丁寧に正確に編まれた毛糸は祖母の裁縫の技量を表しているようだった。そして祖母の暖かさがマフラーに織り込まれているかのような、ほんわかとした暖かさを感じた。

 身体の中心から溢れ出るような嬉しさを感じながら、りこは祖母に抱きついた。

「おばあちゃん!本当にありがとう、ぜったい大事にする!」

「喜んでもらえて、わたしまで嬉しくなっちゃうわ」

ぎゅっとりこの身体を抱き返した。


「ばぁばもね、りこにお願いしたいことがあるのよ。実はまだマフラーは完成していなのよ」

「こんなに綺麗に縫えてるのに?」

マフラーを首に巻いて嬉しさのあまりくるくる回っていたりこは、祖母の言葉を不思議に思った。

「ええ。マフラーにね、名前を刺繍しようと思うの。もしマフラーが迷子になっても、ちゃあんとりこの元に戻って来れるように」

「そっか、大事なものだから名前は書かなきゃだよね!じゃあ自分のお裁縫セット持ってくるね」

「そうしましょう。おばあちゃんのお手伝いはいるかしら?お昼ご飯の用意をしてこようと思うのだけど」

「何回かやったから多分できると思う。分からなくなったら聞きに行くね」

「そうしてちょうだい。ごはん少し待っててね」

祖母はそう言って部屋を出て行った。りこはマフラーを丁寧に畳み、両腕で抱えて自分の部屋に戻った。ベッドにランドセルを置き、目的の勉強机の横の引き出しから、お裁縫セットを取り出した。りこの両手に乗るほどのアンティーク調の木箱で、蓋には赤い薔薇の木彫りが入っている。まだ針を使うことを禁止されていた頃に祖母からもらった。祖母が若い頃から愛用していた物だったらしいが、時間の流れを感じさせないほどの滑らかな木の手触りを感じる。学校でも家庭科の時間に使うための、小さなトートバッグに入るサイズのお裁縫セットを購入したが、正直に言うとりこは祖母からもらったこの木箱の方が断然好きだった。小さい頃から薔薇の木彫りにちなんで"お花箱"と呼び、家で裁縫するときはこのお花箱を愛用している。

 りこはベッドに乗って壁を背に寄りかかった。そして、お花箱の蓋を開けて糸切りバサミと黒の刺繍糸、針がたくさん刺さった針山を取り出した。針に糸を通して大きめの玉留めを作った。どこに名前を縫おうか少し考えてから、端の赤色で編まれたところにチクチクと"りこ"と縫っていった。針の使い方を練習する時に余った布に、"りこ りこ りこ"と書初め練習のように何度も縫ったことがあったので、自分の名前を縫うのはお手の物だった。

 満足のいく仕上がりになったので、りこは一階にいる祖母の元へマフラーを見せに行った。祖母はテーブルに焼きそばを並べていたところだった。

「上手く縫えたかしら?」

「うん!なかなかの出来だよー。」

 りこは刺繍した部分を顔の前で大きく広げて見せた。祖母はそれを見てにっこり笑った。

「本当ね、とても上手!さぁ、昼食にしましょうか。汚れない場所にマフラーは置いておきなさいな。」

「はーい!」

 りこはマフラーをソファの上に置いた。


 昼食の焼きそばを食べながら、りこは学校での出来事や冬休み中にやりたいことを話した。

「花ちゃんがね、馬のキーホルダー上手だねって褒めてくれたんだよ。あとね、マフラーの話したら見たいって言ってくれて、家に呼びたいんだ〜」

「相変わらず花ちゃんと仲良しね。お店の方も忙しいでしょうから、花ちゃんの予定に合わせて大丈夫よ」

「うん!明日電話してみようかな」

りこは明日からの冬休みに胸を弾ませながら言った。祖母はりこの顔を見てにこっと笑った。しかしいつもよりも切なそうな、不安そうな表情がうっすら見えた気がした。りこは不思議に思った。

「おばあちゃん、どうかした?」

「え?大丈夫よ、元気よ。りこの小学校の冬休みもいよいよ最後だなぁって、しみじみしてしまったの」

 さっきまでうっすら見えた表情は勘違いだったくらいに、ふふっと楽しそうに笑った。

「りこにね、実は渡したいものがもう一つあるの。すこーし早いけれど、クリスマスの贈り物よ」

「え!?すごい!何だろう!」

祖母からのサプライズのプレゼントなんて初めてかもしれない。

「渡す前に食器洗うの手伝ってもらえるかしら?」

「もちろんー!」

りこは勢いよく立ち上がって祖母と自分のお皿をキッチンに運んだ。


 食器を片付け終えて2人は椅子に座った。

 祖母はリボンでラッピングしてある袋を持っている。

「実はね、前からりこに渡したいなって思っていたものなの。完成したから待ち切れなくてクリスマス前に渡しちゃうけれど、ママには内緒ね」

祖母は人差し指を口に当てた。

「嬉しいなぁ。ありがとう!」

 りこは袋を受け取った。

「開けて良い?」

「ええ、もちろんよ」

 袋を開けるとショルダーバッグが入っていた。バッグ本体はベージュで蓋の部分は黄色色の水玉模様、斜めがけベルトはオレンジ色。そして蓋の右端には赤い薔薇の刺繍が小さくあしらわれていた。

「うわぁすごくかわいい!」

「学校のお裁縫セットのように、お花箱も持ち歩けるようにと思って作ってみたの。他にもいろいろ入るように少し大きめにしてみたのよ」

「お花箱とおそろいの薔薇の刺繍まで入ってる。生地も丈夫だし、ずっと使えそう!本当にありがとう!」

りこは満面の笑みでバッグを抱きしめた。祖母は嬉しそうに微笑んだ。

「たくさん使ってあげてね」



 その夜、りこは寝る前に祖母からもらったマフラーとショルダーバッグを枕元に置いた。バッグにお花箱を入れてみたが、今まで連れ添った仲であるかのようにぴったりおさまっていた。

「りこ、おやすみなさい」

りこの母は電気を消してパタンとドアを閉めた。

 りこはおやすみと返して枕に頭を乗せた。真横にマフラー、その横にショルダーバッグがあるのが見える。りこはマフラーを撫でた。毛糸の温かさが伝わってきて、昼間の喜びが込み上げてきてふふっと笑った。

 だんだん時間が経つにつれ最初冷たかった毛布も暖かくなり毛布の包容力と込み上げてくる眠気に包まれる。半分以上寝かけている時、トントンと小さなノックがした。

「ん……?」

りこはうっすら目を開けた。祖母が部屋の中に入ってくる姿が見えた。

「おばあちゃん……」

「起こしちゃってごめんなさいね。少し縫い忘れてしまったところを思い出したから、バッグをちょっと借りるわね」

「うん……」

 目を瞑って返事をした。ゴソゴソと隣でしばらく音がしていた。少しすると音が止まった。

「りこ……ずっと大好きよ」

声とともに祖母はりこの頭をそっと優しく撫でた。パタンとドアが閉まる音がして再び静寂が訪れた。


 静かな夜にりこの寝息がすーすーと聞こえる。その中で、りこのランドセルについた水色の馬のキーホルダーがぽぅっと白い光を放っている。するとカチャリとキーホルダーの金具が外れ、ランドセルから離れてそっと宙に浮いた。水色の馬はそのままふわふわと呼ばれるように、おばあちゃんからもらったばかりのショルダーバッグの元に行く。するとカチャリとバッグの金具が外れ、斜めがけのバンドの根元にひとりでに付け直された。少ししてから、この不思議な現象に呼応するように、虹色のマフラーがぽぅっと光った。マフラーはふわっとりこの頭上で浮き、輪っかの形を作ったその途端、マフラーが発する光が強くなった。輪の中からも強い光が漏れ出していき、だんだんと光の強さか増していったかと思うと、最後にピカッと閃光を放った。


 ベッドの上にはりこの姿はなく、布団と枕、そして静寂が残っていた。

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