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詩シリーズ

溺れる者はワラをも掴む

作者: まさかす

 私は自分を笑っていた。目を背けるようにして生きる自分を笑っていた。何も出来ずそこに留まる自分を笑っていた。全てを失った自分を笑っていた。


 考え過ぎだと君は言う。気楽に生きろと君は言う。「笑う門には福来たる」と、得意げな顔で以って君は言う。悲しい事や辛い事、悔しい事に苦しい事。それら全てを笑い飛ばせば楽しく生きていけるよと君は言う。


 そんな君を皆が笑っていた。自分達とは異なると笑っていた。皆で笑いながらに君に言う。


 そんな君は皆を笑っていた。異なる物を見ないと笑っていた。皆を笑いながらに君は言う。


 君は私に笑顔を見せる。周囲を気にせず溢れる程の笑顔を見せる。


 下を向くなと君は言う。顔を上げろと君は言う。見知らぬ世界へ行こうと君は言う。一緒に行こうと君は言う。私に手を差し伸べ笑顔で言う。


 私は君の笑顔を手に入れた。私が掴んだその「(ワラ)」は、私が生きる為の道標(みちしるべ)

2020年02月19日 2版誤字訂正

2020年02月16日 初版

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