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さいかと私とママ  作者: ほっかいろ
7/19

演技のレッスン

事務所での反応は、、、

 あれから、何事もない日が日続いた。

 変わったことといえば、みおと一緒に、佐々木先生と話すようになったことぐらいだ。

 今日は日曜日なので、私たちは事務所に来ていた。

 ただし、さいかはべつのクラスに移動することになった。

 さいかはろくに練習もしないのに、演技はクラスで一、二を争っていたのに加え、さいかが有名人になり、ドラマや映画のオファーが来るかもしれないので、特別クラスに入ることになったのだ。

 ちなみに特別クラスは奨学金が出るので、シングルマザーのママは嬉しそうだった。

 そして私は、そのまま。演技もうまくないほうだし、有名にもなってなかったし。

 まあ、私の方がさいかの三倍練習してるんだけどね。

 で、今日もレッスンが始まった。

 発声、ダンス、バレエまではよかったんだけど、演技の時はかなり郵つだった。

 今日の演技はグループをつくって演技するってやつだったんだけど、さいかはいないし、いつもさいかの友達と、さいかと、私って感じだったから、もともと人好き愛も苦手なせいか、グループが作れなかった。

 それで、先生に決められたグループでやることになった。

 三人グループだ。

 それぞれに台本が配られ、セリフを覚える。セリフを覚えるのは簡単なんだけど、表現ができない。

 いや、顔はできるんだけど、声がやけにはきはきしすぎて感情が伝わらない。

 でも時間はあっという間に過ぎていき、私たちの番がやってきた。

 「ねえ、何なのあのメール?」

 「何って何が?」

 二人が次々にセリフを言い合う。

 「だって!」

 いよいよ私の番だ。

 「ねえ二人とも、何してるの?」

 と、二人の顔を覗き込む。

 「ダメ、ダメ!そんなんじゃだめ!いつも言ってるでしょ!言葉に表情をつけなさい。」

 「はい。」

 私が怒られてると、みんながくすくす笑ってた。

 そして、誰かがつぶやいた。

 「さいかとは大違い。」

 その一言で、他の人もつぶやきはじめた。

 「さいかはあんなにうまいのに。 」

 「本当に双子なの?」

 そして、せんせいまで、

 「さいかのように頑張りなさい。」

 と言ってきた。

 ひどい。私はさいかよりも頑張ってるのに。

 レッスンが終わっても、私はまだもやもやしてた。

 そんな時、先生からオーディションの紙が配られた。

 「これは連ドラのちょい役です。オーディションは来週の土曜日。それまでにこのセリフを覚えてきてください。」

 と、一枚の紙を渡された。

 これだ!これで見返してやる!

 私は紙を握りしめた。

 第七話です。ありがとうございました。

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