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さいかと私とママ  作者: ほっかいろ
3/19

遅咲きブレイク

 あれから二人は、、、

 あれから、特に何もなく平穏な日々が続いた。

 そして、いよいよさいかが主題歌を務める映画が公開された。

 私たちも見に行った。

 さいかは相変わらず下手だった。

 これじやあ、ブレイクは無理か。

 そう思ってた次の日、教室に入るや否や、女子の大群に囲まれた。

 「ねえねえ、さいか、すごいじゃん。」

 「ねえ、これにサインもらってきてよ!」

 「私にも」

 とまあ、大したものだった。

 どいてくんないかなあ。

 心では思うものの、そそういうことをはっきり言える性格じゃなかったので、大変困っていると、グイっと腕を引っ張られた。

 親友のみおだった。

 「みお、ありがと」

 そういうとみおは、

 「いいの、いいの」

 といって、ニコっとわらった。

 「ねえ、なんでみんなさいかのこと知ってるの?」

 さいかの希望で、学校には言わないはずだった。

 「え!知らないの?さいか、ネットですごいうわさだよ!」

 みおが大げさに目を見開いた。

 「え?だってさいか、へたくそだったよ。」

 そういうと、

 「もう、わかってないなあ。そこがかわいいの。六年生にして、遅咲きブレイクってさえあがれてるよ!」

 とあきれた顔で見られた。

 「つ、つまりさいかは、有名人。」

 ドンっと石が落ちたような気がした。

 私は売れない子役。姉は有名人。

 泣きたいぐらい、ショックだった。


 第三話です。ありがとうございます。

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