痣
家に帰って、、、
その日、家に帰り、恐る恐るママに、
「あの、火傷の傷がひどいから、病院連れていってくれない?」
と、聞いてみた。
するとママは、
「あなたは、いつ火傷したの?どういう風に火傷したの?」
と聞いてきた。
私が訳も分からずにいると、いきなりお腹を蹴られた。
「うっ」
私がお腹を押さえてかがみこむと、
「誰に火傷させられたの!?」
と、ママが怒鳴って、私をまた蹴った。
「ごめんなさい。」
震える声で謝ると、
「あなたは、火傷をしたの?あなたは私にお湯をかけられたの?」
と、ママがすごい剣幕で怒鳴った。
誰にも、言うなって事?
「でも私の腕、気持ち悪いよ。」
私が恐る恐るそういうと、
「まだわからないの!」
と、また私を蹴った。
「ごめんなさい。」
必死に謝ると、
「ごめんなさいじゃない!あなたは、火傷をしたの?あなたは私にお湯をかけられたの?」
と、怒鳴られた。
私は必至に首をふった。
すると、ママはソファに行き、テレビを観始めた。
私は震える手を押さえて、自分の部屋に行った。
椅子に座り、火傷の跡を見ようと袖をめくって、私はかたまった。
急いで、反対の手やお腹、足などを見ると、やはりあった。
五、六個の痣が。
「私の、私の体、、、」
こんなんじゃ、こんなんじゃ子役としてやっていけない。
ふつふつと、恨みと怒りが込み上げてきた。
でも、最後に残ったのは、悲しみだった。
私がいくら怒ろうと、あの人は、気にもしないだろう。
明日、薬局に行こう。
私は、貯金箱からお金をだして、ランドセルにしまった。
第十七話です。ありがとうございました。




