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さいかと私とママ  作者: ほっかいろ
12/19

帰って

 はたしてさいかとお母さんは、、、

 あれから事情を話し、放送をしてもらった。

 でも、放送をしてから二十分。もうこれで五、六回も放送したのに、だれも来なかった。

 みじめな気持ちで座っていると、いきなりドアが開いた。

 「あの、川上ゆめかを引き取りに来ました!」

 え?この声。

 私は顔を上げた。

 「みお!」

 みおはにこっと笑った。

 それから、みおのお母さんに送ってもらった。

 みおとみおのお母さんは事情を聴いてこなかったから気が楽だった。ママとさいかに置いて行かれたかもしれない、なんて言いたくなかった。

 みおは、

 「迷子のお知らせですってアナウンスかかったからどんなこかなあって思ってたら小6、川上ゆめか、って聞こえたからびっくりして、明日からかってやろうと思ってたらいつまでたっても放送されてるから思い切っていってみたの!」

 と、うれしそうに話してた。

 私の家につくと、玄関まで送ろうかと聞いてきたけど、手間をかけさせたくなかったし、丁寧にお断りした。

 ドアを開けると、リビングから笑い声が聞こえた。

 そのとたん、火が付いた。

 私は靴を脱ぎ捨て、リビングにドタドタと入っていった。

 「なんで!」

 わたしがさけぶと、テレビをみながら笑ってたママと、さいかが振り返った。

 「なんで私を置いて行って、のんきにテレビ観てるの!?私が憂鬱で、不安だった時に二人はテレビみて笑ってたの?ちょっとは心配しないの!?」

 そこまで言うと、さいかが、

 「本当にごめん!でもゆめかも友達と楽しい時間を過ごせたでしょ?」

 と言ってきた。

 は?何言ってんの?その言葉をのみこんで、ママは見た。

 ママは、

 「ごめんねー。」

 と一言いって、またテレビを観た。

 「いい加減にしてよ!娘の心配もしないような人、母親失格だよ!ひどいよ!最低!」

 ヒステリックにそう叫ぶと、ママがピクリと動いた。

 しまった。

 そう思ったけど、ママは動かなかった。

 なんか気まずかったので、私は自分の部屋に行った。

 第十一話です。ありがとうございました。

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