ショッピングモール
それから、、、
それから一週間、特に何もなく、平和な日が続いた。
あの日のことは、夢だったのかもしれないと、本気で疑い始めた土曜日。
その日は家族で買い物に行くことになっていた。正直、あの事をはっきりさせなきゃとはおもっていたけど、このままこんな日がつづくなら、蒸し返さずこのままにしてしまいたかった。
そしてショッピングモールにつき、私とさいかの服や、ママの靴を買って、カフェで一休みしていた。
もちろんさいかはマスクに帽子を深くかぶり、細心の注意をしていた。
私はそこまでする必要はないとおもったし、ちょっとうざかったんだけど、ママがひかなかった。
で、ミルクコーヒーと紅茶、ブラックコーヒーを頼んだ。
飲み物が運ばれてきて、さいかも暑かったのか、帽子とサングラスを外した。
そして飲み物を飲みながらしばらくゆっくりしてると、四年生ぐらいの女の子と、そのお母さんらしい人がさいかのところにきて、
「あの、さいかちゃんですか?」
ときいてきた。
さいかが否定しようとする間もなく、今度はおばさんたちに囲まれた。
とたんにさいかの周りは人でいっぱいになった。
さいかとママはあまりの人に立ち上がった。
私もつられて立ち上がると、
「ゆめかはここで待ってて!」
とママに止められた。
私はうなずいて座った。
さいかとママがいくと、喫茶店は途端に静かになった。
にしてもあんなにすぐみつかるんだ。
たぶん私は髪サラサラのポニーテールだから気がつかれなかったんだと思う。
ちなみにさいかはクルクルのちょっと天然パーマみたいなかんじなんだけど、まとまりがあってかわいい。あと、髪を腰まで伸ばしている。
そんなことやあんなことを考えながらミルクコーヒーを飲んでいた。
ずいぶん待ったけど、いつまで待っても、ママとさいかは戻ってこなかった。
暇だったので、二人が置いて行った荷物(ママのバッグと、さいかの帽子、サングラス以外)をもってどっかに行こうとも思ったけど、すれ違いたくなかったのでやめた。
五時になっても、二人は来なかった。
さすがに変だと思い始めたけど、スマホも何も持ってなかった私にはどうしようもなかった。
六時になり、喫茶店の人がだんだん少なくなってきた。
このころになると、不安が押し寄せてきて、ショッピングモールを探し回りは喫茶店を確認した。
そんなことをしてる間に七時になった。
もう帰ろうかとも思った。
でも、ここから家まで、歩いたら一時間はかかるし、夜道を歩くのは不安だった。
私は意を決して、迷子センターに行った。
さいかは有名人だからいままで来なかったけど、もう仕方ないと思ってた。
迷子センターのドアのまえまできた。
ドアを開けると、お姉さんが、小さい子供たちと遊んでいた。
「あの!」
そう声をかけるとやっときずいた。
「どうされました?お迎えですか?」
は、恥ずかしい!
「あのお、迷子です。」
第十一章です。ありがとうございました。




