チーレム主人公って、ようは複数の女性を囲って余裕のある生活を送っているということで。
先日、ゾンビの腐敗臭についてのエッセイを投下して、また更に疑問が浮かんできたんですよね~。
異世界チーレムテンプレ考察で誰かエッセイ書いてるかなと探したんですけど、無かったです。
いや、【異世界 なろうテンプレ チーレム】の考察はあったんです。
でも、読みたい内容では無かったというか。
拙作【ぼっちの異世界転移でサバイバル生活】でも触れたんですが、チーレムの維持費って、真面目な話どれくらい何でしょうか?
正妻、妾で多少の差をつけたとしても、やはり先立つものがないとですし。
お話にもよりますが、正妻が王族出身だったり、公爵令嬢だった場合いくら冒険者の仲間にしたとしても『それなり』の身なりというか、身に付けるものにも気を使わなければならないわけで。
お風呂にしても、チートスキルを使って用意できたとしても、果たして男性がチーレム主人であることが多く、更にはその年齢設定は十代半ばからおっさんまでと幅広いです。
もしも、この拙いエッセイを読まれている方で男性の作者様がおられるとして質問です。
皆さん、女性の入浴について真剣に考えたことありますか?
エロい意味でも、ラッキースケベ的な意味でもなく。
まず、髪と体を洗いますよね?
その際シャンプーやリンスの用意はチート持ちのキャラにさせますか?
世界設定が中世ヨーロッパ風だから、全部石鹸で洗うもしくは入浴はさせない。それもありでしょう。ただ、年頃の乙女への対応としては零点です。
お話の展開には不必要であるためあえて描写を省いている方もおられると思います。
そういった事情は除いて、年頃の乙女への気遣いが服や宝石などの装飾品をプレゼントすれば王道展開だし良いだろう、とそういうお話しの流れになるのは仕方ないです。
ですが、ここで異世界にないシャンプーやリンス、ボディソープ、加えて化粧水や乳液等のスキンケアアイテムを用意させてください。
これらのアイテムを上手く使えばチョロインなら自分を高めてくれる男性認定して確実に落ちます。
落ちると思います。魔法でうごくドライヤーをつければ確実です。アイロンもほしい。
だって、自分を美しくしてくれる道具の提供を無償でしてくれるんですよ。
そう、無償です。これ大事です。
そうそう、髪の長いハーレムメンバーには可愛いヘアゴムの用意を、もしくは髪を束ねられるタオルの用意を。
スキンケアは大事です。
まるで高級旅館の接客のような扱いをするのが、されるのが一定の身分以上の女性が求めているものであり、それが当然の世界にいた女性にとって、されないのは顔には出さないものの【失礼な世間知らず男】というレッテル貼りには充分だと思われます。
これは書いている人間の勝手な妄想も含まれています。
でも、世の女性達が食いつくテレビや雑誌の特集とか、男性に求めるものランキングとか見てるとあながち的はずれでもない気がするんですよね~。
と、脱線してしまいました。
これは異世界に現代のような質の良い化粧品がない場合の知識チートテンプレ話ですね。
なにしろ、昔の化粧は命がけですから。
雪のように白い肌が美しいとされた時代の白粉、人体には有害な水銀が含まれていました。
日本の大奥の女性達が使用していた物にも含まれていました。
そのため、母体もそうですが赤ん坊の死亡率が大変高かったらしいです。
と言うのも、白粉を首筋までぬり、さらには胸にまで白粉の粉が付いていた場合、授乳の時に赤ん坊が舐める可能性が高いためらしいです。
宗教によっては化粧を禁じた時代もありそれこそ貴族の女性の特権だったとか。
黒子が流行ったなんて、調べてはじめて知りました。
当時の化粧品の副作用でシミが出来やすく、それを誤魔化すため流行ったらしいです。
では、異世界の貴族にすでに現代のような質の良い化粧品やシャンプー等が広まっていた場合。
それを用意するのは、正妻予定のそれなりの身分のヒロイン自身(彼女達の実家含む)ですか?
それともチーレム主人公ですか?
女性の気持ち的には男性にお金を出してもらいたいところです。
けっしてチーレム主人公に『化粧なんて使わなくても、君はかわいい、綺麗だよ』なんて言わせないでください。
美を追求するのは女性の本能のようなものです。
たとえ本心だったとしても、それは下手をすれば女性の美の否定に繋がりかねません。
女性というものは、他の女性と差をつけたい、誰よりも綺麗にいつまでも美しくいたいという願いを多かれ少なかれ持っているものなのです。
さて、その化粧品。もちろん基礎化粧品から揃えなくてはなりません。
現代でもその価格はピンキリです。
百均みたいな安いので良いんじゃね?
もしかしたらそう考える方もいるでしょう。
良いですか?
女性は、自分がどう見られているか常に注意をはらっています。
ネットのSNSでも、『デートなのにチェーン店に連れてかれた信じられない』という書き込みについて論争が巻き起こることもしばしばです。
もちろん、女性の感性はそれぞれなので一概に言えませんが、わかりやすい例なのであげてみました。気にしないという人しか周囲にいないので私はピンと来ないんですが、この呟きに賛否両論の意見が集まったというのは、ある程度賛同できる人がいるというわけで。
安物の化粧品をそれなりの身分の女性に贈った場合、考えられるのは、『その程度の女』という認識をされているという風に受けとる可能性が高いです。
日本円の価値で貴方は一万円の価値があるという扱いか、百円の価値であるという扱いか。
もちろん、人間中身だという人もいるでしょう。
しかし、中身重視では先立つものが後回しになってしまいます。
さて、そんな化粧品。高価なものだと十万円超えます。
化粧品全部合わせて十万、高いと思った方、違うのです。
一つの化粧品、たとえばクリームとかそれぞれが数万円から十万円を超えるものが存在するのです。
ブランドものですね。クリームタイプだったり、ジェルタイプだったりとさまざまですが、一つ数十グラムでこのお値段です。
安くて良いものを使えば良いだろう、そう思われる方もいるでしょう。
安くて良いものを、それなりの身分の女性が自慢するでしょうか?
高価で価値があり、他人との比較に使うんですよ。
愛なんて目に見えません。だからこそお金で計るんです。
ハーレムの女性達は常に切磋琢磨している、といえば聞こえは良いでしょうが、私個人のかなりひねくれた考えは違います。
どれだけ主人からお金をかけられ、寵愛を受けているかを競い、相手を蹴落としあっている地獄のような弱肉強食の世界だと思っています。
物語だから、と言ってしまうとそれまでですが。
でも、そんな女性達を束ね満足のいく額を稼ぎ出すチーレム主人公。
彼らの年収はどれくらいなのでしょう?