虐げられるシイタケ
その他に押し込められた
詩なんてものは
虐げられている
シイタケみたいだ
それは
最も
感覚的で
我儘な
言葉の列なのに
虚空に見つけたのは
共有する
共感で
最も
日常から離れようとして
最も
形を無くそうとしているのに
行間にあるのは
詩人の日常と現実だけ
抗えはしない
自分自身の姿に
苦悩しながら
この船は進む
真っ白な
てきすとふぃーるど
の海原を
カタカタと
パンタグラフキーボードで
流れだしている脳髄信号を
燃料として
そりゃあ
一般向けではないよな
でも
誰にでも
ふと俯く時があるみたいに
見えないけれど
聞こえないけれど
感じてしまっている
この日常の隙間を
みんな
知っているはずだから
ジャンルという
大きな顔をした
日常たちの隙間から
ちらちら
詩が見え隠れする
目があったら
おいで
おいで
こっちの水は甘いよ