サンタと助手
助手
「ほら、急がないと間に合わないぞ」
サンタ
「あーあー、解ってるって!」
クリスマス当日。もうすぐプレゼントを配る時間なのにコイツは寝坊しやがった! サンタの助手である俺はソリの用意をして、プレゼントが出てくる袋をコイツに渡さなくちゃならないんだが……
助手
「お前、袋をどこやったんだよ!てか、部屋ぐらい掃除しやがれ!」
サンタ
「仕事が終わってからな。あぁ…、濃いぃシチューはうまいなぁ」
コイツ、濃いぃシチュー食ってやがる! 前より濃くなってる濃いぃシチューを!
サンタ
「ごちそうさまでした。さて、プレゼントを配りに行くか」
そう言いながらコイツは椅子に掛けていた袋を肩に下げる…。ん? この野郎、袋持ってやがった!
プレゼントをある程度袋に出して、俺らは外に出た。いつの間にか、雪がちらほらと降っている。
助手
「ホワイトクリスマスか…」
サンタ
「じゃあ、行ってくるな」
助手
「さっさと行きやがれ!」
ソリに乗ったサンタはクスリと笑うと手綱を握り、星屑が光る空に飛んでいった。
この世界に幸せを届けに……
短編は難しいですね…、良い経験にはなりました。