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冒険 1

前回、カートゥーンに飯を食わせたスララとレイ。

しかし、彼らは金を持ってきていなかった。

そして、彼らは飯の代金を支払うために、『クエスト』に挑むと言う……。

「…クエスト…?」


そわそわ…と、カートゥーンの厨二心がくすぐられる…


「クエスト…って言ったらあれか?

依頼をこなして、金が貰えるっていう…」


「ん…なんだ知ってるのか?

そうだよ、割の高いやつ選べば45000…いや、

50000ポンドルくらいは稼げるかな?」


スララが言うところによると、やっぱりカートゥーンが知っている『クエスト』というものと同じようだった。


「カートゥーンには待っててもらおうかと思ってたんだが…来るか?」


「行くっ!」


思わず幼い子供のような返事をしてしまったが、幼心が刺激されるのも無理はないだろう…

いつだって、人はワクワクに弱いんだ。


「じゃあ…レイ、私はアイツと喋りたくないから、代わりに話してくれ。」


「りょーかい。」


慣れたように話す様子を見ると、スララとレイが妙に連係が取れたような喋り方をしていたのにも合点がいく。

クエストで仲を深めたのか…。



──────────────────


「おっ、会計かな〜?お会計は一人15000ポンドルだから、合計45000ポンドル…」


「悪いな、オーナー。生憎今は持ち合わせがないんだ。」


(包み隠さずに言えるのか…かっこいいな)


見た目にそぐわない、レイの豪胆な言い方に少し憧れを覚えた


「ハァ?おいおいそりゃ困るぞ〜?

ウチはツケは無しなんだよ、どうやって支払うんだ〜?」


こちらも、見た目にそぐわないウザい喋り方で話しかけてくる。


「ああ、だから『いつもの』で払うよ。」


「いつもの……皿洗いか?」


「そっちじゃねえ」


(皿洗いもやってたのか……)


「あぁ!クエストかぁ?なら…このあたりなら45000ポンドル以上だぞ〜」


パチン、とオーナーが指を鳴らすと、炎の燃えるような音とともに少し薄汚れた紙がテーブルの上に並べられた…


「なっ………!?」


カートゥーンは目を見開き、かなり驚いたような表情でその紙を見つめる。


「あー……なら、この『洞窟探索』にしとくかな、危険度も少ない割に報酬は多いし。」


レイは特に驚く様子もなくクエストを選んでいる…

……これもここの『常識』なのか…?


「りょうか〜い、じゃあスララ、レイ、あと……お前の3人で行くんだな〜?」


名前を聞かれることもなく『お前』呼び…少しショックを受けた…。


「ああ、それでいいよ。」


「そんじゃ、行ってこ〜い!」


そう言うと、オーナーはカートゥーン達の背中を強引に押して、追い出すようにして外に出された。


……スララは、終始無言だった。






To be continued...⇛

次回ッ

洞窟探検開始ッ!

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