出会い 3
前回のあらすじ
森の中で現地住民「スララ」と出会ったカートゥーン、
スララはこのあたりに詳しい奴を紹介すると言うが…
スララを待つこと数十分…
「連れてきたぞ。」
スララが連れてきたのは、仮面を被った子供だった。
仮面は半分に割れているような柄で、こちらから見て左側が黒く、右側は白色の、少し特殊な柄をしている。
このあたりに詳しい奴って言って子供を連れてくるって…いや、確かに子供のほうが近所に詳しかったりするけど…
「どうしたの?カートゥーン」
子供が話しかけてきた。
声色的に少年っぽい。
「ああ、大丈夫…ちょっと考え事してただけ…。」
(……ん?なんだこの違和感…。)
何か違和感を感じた、何か見落としているような……、
(いや、気のせいだろう。)
そう思うことにした。
「所で…この子の名前は?」
「子供扱いするな。」
……生意気かもしれない。
少しイラついたが、大丈夫だ、大人はこんな事で怒ったりしない。
「…わかった。
で、名前は?」
「俺はレイ、ずっと前からこの森にいるんだ。
カートゥーンよりも年上だから。」
生意気なガキだな、うん、怒らないさ。
「あー…このあたりに詳しいって聞いたんだけど、案内してもらえる?」
「いいよ、案内してあげる。」
言葉の節々に生意気を感じる……
(耐えろ……子供相手に怒っちゃ駄目だ…)
「カートゥーン、同い年だと思って接するんだ。」
スララが耳打ちしてくれた、
これからこのガキには同い年だと思って接することにしよう。
「そういえばカートゥーン、腹減ってない?」
レイが話しかける。
「確かに…まだ飯食ってなかったんだ。
何処か食える場所があるの…」
スララが食い気味に言葉を挟んだ。
「アイツの店か?やめとこうぜ…だって…。」
スララは行くのを渋っているようだ。
「そんな…行きたくない理由があるのか?」
「あー…あの店、美味いんだけど、オーナーがクソウザいんだよ……。」
To be continued...⇛
次回、店に行きます。