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……ベ……ン……チ……

その後、ゴスロリ娘の提案で、ワタシ達は話をする為、ホームの端にあるベンチへと移動した。

ベンチには中央へワタシ、左隣へアキラちゃん、右隣へゴスロリ娘が座る。

健康的美少女と大きな少年は平然とホームの地べたへ座ってしまう。

いくら小学生と言えどお行儀が悪い。

ワタシは彼女達へ注意する。


『地べたに座るのは不良みたいで行儀が悪いわ』

「……とお姉さんが注意しています」

「それもそうね。由宇立つわよ」

「了解」


二人は素直に従ってくれた。

生前は言いたくても言えなかった事が自然と言えている。

ワタシは生きていた時より自分の心に正直な気持ちでいられると感じた。


「鶴っち。どうしてこんな所へ来たのよ?」

「…お姉さんのこれから…一般人には聞かせたくない…」

「俺達も一般人だけどな。お姉さんの姿見えないし」

「…私も鏡に映さないと見られない…由宇も見る?…」


ゴスロリ娘は携帯用手鏡を使い大きな少年がワタシの姿を見えるように誘導する。

中腰になった大きな少年と頬と頬をピッタリとくっつけて……小学生のくせにけしからん!


「…見える?…」

「いや。鏡に映っているのは晶だけだ」

「…そう…由宇は見えない方が良い…」

『確認が終わったのなら離れなさい! 小学生のくせにふしだらよ! 呪うわよ?』

「……とお姉さんが怒っています。僕も同じ意見です」

「…呪いは感じない…お姉さんは何を呪っていた?…」


ゴスロリ娘に質問されてワタシは悩んだ。

最近、自分が大切に思っていた人達から裏切られた。

大切なはずなのに、顔も名前もボンヤリと霞がかかり、はっきりと思い出せない。


『……はっきりと思い出せない……』

「……そうです」

「…そう…」

「鶴っち。お姉さんは成仏できるの?」

「…生者を呪わず…呪いの元を断ち切れたら…」

「お姉さんは成仏したい?」

『したい!』

「お姉さんも成仏したいそうです」

「じゃあ決まりね! まずはお姉さんが何を呪っていたのかを調べるわよ!」

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― 新着の感想 ―
[一言] うーん。少女たち、優しい。
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