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えっ? 神族ですか?  作者: モモン
7/8

7話 これから

ブックマークの追加と評価ありがとうございます!

(*´꒳`*)


「どうやら基準値を超えているみたいですね、後は貴方の好きなように生きたらどうですか?」


「好きなようにか…とりあえず寝てから決めるか」


 ベット召喚でラビを呼ぶと…俺と同じように、銀髪にケモ耳、フサフサの銀の尻尾が生えた…だいたい14歳位の女の子がいた。


 しかも裸だ…それも水に濡れた。


「は?」


「えっ…?」


 ……


「えっちー!」



 俺はこっちに向かってくる手を避けた。


「むぅー! どうして避けるの!!」


「いや、いきなりビンタされそうになったら、そりゃあ避けるだろ?」


「違うもん! おじちゃんがえっちな人には、とりあえずビンタをしなさいって言ってたもん!」


 何度も…何度も、俺をビンタしよう手を振るが…受けてやる通りはない。


 てか、なんでラビじゃなくて、コイツが召喚されたんだ? エラーでもおきたのか?


「おい、いつまでそうしてるつもりだ。いい加減諦めて服を着ろ」


 「えっ?」


 子供が自分の姿をゆっくりと見下ろすと


「えっちーー!」


 これ…いつまで続けるつもりなんだ?



 それから…体感時間で30分が過ぎた頃…ようやく手が止まった。


「むぅぅぅーーーー!! もう僕で寝かせてあげないんだからね!!」


「お前…いきなり何を言ってんだ? いつ俺がお前で寝た?」


「むぅーー!! お前じゃなくてラビだよ! もう知らない!」


 な…なんだと?


 ボフン! と音と煙を出すと、目の前には見慣れたフェンリル姿のラビがいた。


 マジか…いや、マズイ! このままコイツを行かせると俺は草原で眠ることになる!


 …それは、それでいいかもしれないが…もし、コイツがそのまま不貞腐れ…俺を乗せて寝かせてくれないとなると、なかなか辛いものだ。


「待てラビ、お前のビンタを受け入れてやる」


「つーん」


 俺はそういうが…ラビはそっぽを向いたまま、振り向きもしない。


 あの子供が、ラビだと知った今…俺が悪い事をしたような気がしてきた。


 たしかに俺だって、風呂を入っている時に無理やり中断させられたら、少なからず怒りが湧く違いない。


「ラビすまん。今度俺が風呂に入っている時に、無理やり突撃してもいいから許してはくれないか?」


 俺がそう言うと…ラビがぷるぷる震えだした。


「えっちーーーー!!」


「どうしろと?」


 こっちに飛んでくる肉球を、今度は避けずに受け止めた結果…肉球がいいクッションになり、衝撃だけが襲った。



 ………



 ラビから許しをもらい…しぶしぶ無事に乗せてもらい、寝かせてもらった。



「さて、自由に過ごせと言われたが…どうするか」



 いざ自由にしろと言われても何も思い浮かばずにいた。


「貴方は神族なのですから、信仰度を集めないと消滅しますよ? 天5級1星神なら、後は400年位ですね」


 悩んでいると、いつのまにかやってきた悪魔(暴力天使)珍しく助言みたいな事を言った。


「それだけありゃ…十分な気がするがな」


「そうですか、考え方は人それぞれなので…特にどうこう言うつもりはありません。ちなみにしばらくは私も同行しますので、そのつもりでお願いします」


「は…?」


「聞こえませんでしたか? 同行すると言ったのです」


 冗談だろ? コイツがいたら、そもそも自由じゃねぇ…


「安心してください、私は貴方に同行し…問題があれば対処するだけです」


 どう対処するのか聞きたいが…怖くて聞けん。


 今までの流れからして…ロクでもない事をだってことだけは分かる。


「基本的に決められたルールを守れば問題ありません」


 神には、下界に降りる時…決められたルールがある。


 1つ 神気を使うべからず


 1つ 人と交わるべからず


 1つ 神族だと知られるべからず


 主にこの3つだ。


 神気は微量ならたいして問題にはならないが…多く使うと、極稀に神気を宿した魔獣が誕生したり…神気を宿した人間が暴走したりする事があったらしい。


 交わる=セッ◯スだよな? これは、遥か昔に人間と交わった神がいて…何と神の子を宿したとか、その子供は半神半人にとなり、英雄となった。


 逆に一歩間違えれば…世界を滅ぼす者になったとか。



 昔…神と知った人達は、最初こそ感謝をしたが…時間を経つにつれ、感謝をしなくなり…災害が起きれば神のせいにしたり。

 中には神の力を我が物にしようと企む者がいたそうだ…。


 神と知られれば、良くも悪くも人々に影響を与える…、よって…神々は下界に行く際、決して正体を明かさない。



 これを知った時…俺は人間の醜い所を思い出し吐き気がしたのを覚えている。



 こうしていると…なんだか下界に行かなくてもいいような気がしてきた。



「下界に行かない…何て選択肢はありませんよ? 神族は必ず、短くても80年はいなくてはならないのですから」


「クッ…!」


 どうしてこの世界は俺に甘くないんだ。


「後、下界では私をアルファと呼んでください」


「いや、そもそもアンタの名前知らんのだが…」


『ラビも行くーー!!』


「まぁ、ラビは必要だからな当然だ」


 ベットだからな。


 尻尾をブンブンと振っている、ラビの頭を撫で回し…目標を決めることにした。






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