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第一話

「くっ、ッ、ふ、……」

アメリカから日本へと無事帰国を果たし、何とか警察も撒いた。


(やべぇ……)

痩身を引きづりヒジリは疲労困憊で、一歩進むごとに身体が重くなり、立っていることができなくなり、ついには路地裏の壁へ体を預けていた。


「う、、、く……あ……、あ、」

患部の炎症で発熱しているのが分かる。


(よくもまぁ持ったほうだな、ハハ)

よくもまぁ、事件解決まで体が持ったと思う。

ハルカを日本に無事に返すと言う使命のためにきっとアドレナリンが出ていたのだろう。


協力者がハルカしかいないから、こんな作戦を企てさせてもらったが、悪いとは思っている。

ただ、俺は直接頼める間柄じゃない。

一方的にハルカの正体に気づいているだけだ。

どうしてあんな非科学的なことになっているのか、あいつから直接教えてもらったワケじゃない。

反面、こっちの素性はバレていない…と思う。

ていうか、アイツ、本気で捕まえるつもりないんじゃねェか?


「……はっ、はッ、」

そんなことは今どうでもいい、状況は刻一刻と悪化していき、すでに視界が靄がかかったように良く見えない。

帰国した今、もう取り繕うことが出来なくなってきた。


(まだだ、)

それでも強がらなければ、まだ捕まるわけにはいかない

そろそろ立ち往生していたら見つかる。帰らなければと立ち上がろうとするが、足に力が入らない。

がくがくと震え、壁へと逆戻りとなった。


事後処理がある。

銃弾を打たれた身体を日本で医者に見せるわけにはいかない。

病院へ運ばれるのは捕まることと同義だ。

どうしたものか、考えるがボーっとした頭に酸素が回らない。


「……かっ、はっ、つッ、ぅ」

上がる呼吸を堪えつつ表の様子を窺う。

バタバタと人の足音、パトカーの音が鳴りやまない。

ヒジリは再び移動を試みるが足に体重が乗らず、壁に凭れるのすら間に合わず膝から崩れる。


地べたを這いつくばる無様な有様だ。


(やばい、もう、無理かもしんねぇ)

体調は最不調だ、このまま気を失ったら――。




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