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神に愛された子供たち  作者: 七星北斗
改稿前の内容です。 19~削除予定。
9/62

26 二人の時間

 右の階段を降りた柘榴と雫は暗い通路を歩く。


 前を歩いていた柘榴が落とし穴にハマる。


 柘榴は能力 テレポートを発動させようとするが能力は発動しない。


 能力に意識し過ぎた柘榴は落下する。


 しかし雫が咄嗟に柘榴の手を掴み、引き上げる。


 柘榴は何時ものクールな表情に戻り


「ありがとう雫」


 雫は泣きそうな顔で


「気を付けなくちゃ駄目だよ」


 柘榴は優しく笑うと


「そんな顔しないで、大丈夫だから」


 雫の頭を撫でる。


 罠に注意しながら歩く事十数分


 開けた場所に出た。


 そこには一人の小さな少年


 errorが悲しげな顔で私達を見つめていた。


「ごめんなさいお姉さん達」


「僕はここに来た人達を殺さないといけないんだ」


 柘榴と雫は顔を見合わせる。


 errorは能力を発動させた。


「お姉さん達の能力は知ってるよ」


 少年は俯き手を(かざ)す。


 柘榴と雫の前と後ろに鉄の壁が降りてくる。


 柘榴と雫は能力を使おうとするが使用出来ない。


 鉄の壁が降りて来る前に走り抜けようとするが追い付けない。


 逃げ場の無い空間に大量のガスが噴出する。


 能力は使用出来ない、鉄の壁は壊せない。


 柘榴と雫はガスを吸わないようにしてるが時間の問題だろう。


 柘榴は雫に泣きながら


「ごめん、私のせいだ」


「私が全部悪いんだ、雫まで巻き込んで」


「ホントごめん」


 雫は優しく笑うと


「柘榴は何にも悪くないよ」


(むし)ろ、ありがと」


 互いに泣き笑い、抱きしめ


 柘榴と雫は手を繋ぎ、最期の時を待った。

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