22 逆襲
「また守れなかった」
狂花は一人夜の街を歩いていた。
ミナサは死に、黒水は捕まり、砂浜に埋めた傭ぬ推は消え。
「私の考えが甘かった」
「何が世界最強の剣豪だ、何も守れねぇじゃねぇか」
「今度こそ守ってやる、どんな手段を使ってでも」
そして狂花は空を仰ぎ。
大きく息を吸い込んだ。
「ああああああぁぁぁぁーーーー」
声を張り上げ、気合いを入れた。
「雨が降ってきた、そろそろ戻らねぇと」
京和傘を開き、足早に夜の街を離れた。
狂花が戻り作戦会議が始まった。
ハルが闇営業の幹部の能力を解説する。
「闇営業の赤羽の能力は炎を操る能力」
「能力 赤羽を発動すると炎の羽が背中に現れ、炎の温度が上がり上昇気流により空を飛行できる」
「雷空の能力は雷を自在に操り、空を高速飛行する」
「呪術製造は原理はわからないが複数の相手の体を支配する、他の能力は不明」
「円陣は能力が発動された範囲の生物の運が使用不可になる」
「空腹の鈴はチャイナ服の少女でヘアアクセサリーの鈴の音を聞くと飢餓状態に陥る」
「才能の回るモノはバニースーツの少女でルーレットを回し止まった能力を三十分間奪う能力である」
「道化師の能力は身体強化系の能力と伸縮自在の鉤爪と曲刀や戦輪を操る」
「errorは能力を発動させると敵に対して能力の阻害をしたり、不利な状況に追い込む」
闇営業への能力に対する対抗策を考え、今後の方針を話し合った。
朝になり狂花達は闇営業のアジトを探し始めた。
しかし闇営業の足取りは一向に掴めなかった。