32 小さな一時
プライベートジェットに乗って二時間くらい経った。
今更だが、狂花はどうしてミナサが生きてるのかを問う。
ミナサは困った顔で
「元神に人間として命を貰いました」
狂花は驚いた顔で
「元神だと」
「それと神を倒す事をお願いされて」
「よくわからないけど、◯◯を倒すようにと」
狂花とサヤ、傭推の顔色が変わり
血の気が引き、冷や汗が流れる。
ハルは何かに気付き
「雫さんに記憶を覗いてもらうのが良いかも知れないですね」
狂花は何かを考えるように頷き
強引に話題を変えた。
「雫と柘榴、お前達二人は敗北したそうだな」
「毒ガスではなく睡眠ガスだったから、良かったものの」
「我等に敗北は許されない」
「日本に帰ったら、団員まとめて能力一切禁止の基礎能力を上げる修行をする」
雫と柘榴、幹部は即座にアイコンタクトを取る。
白馬以外、全員が虚ろな表情になった。
ハルは話題を変え
「ボス、そう言えばSOLAさんがアジトに帰って来るそうです」
「ツアーが終わったそうで」
狂花は表情を和らげ
「そうか」
白馬は疑問を口にする。
「SOLAさんって誰ですか?」
庸推は答える
「シンガーソングライターSOLAって知らない?」
「世界的に有名だけど」
白馬驚いた顔で
「マジですか?」
「SOLAさんの曲は音楽のダウンロードサイトで買いました」
「それと路上ライブも見に行きました」
白馬は興奮し、目がキラキラして
「サイン欲しいです」
と口走っていた。
庸推は驚いた顔で
「熱狂的なファンだね」
と笑った。
「僕が、特に好きな曲は群青色の空です」
「あの曲で私の世界は変わりました」
「SOLAも喜ぶと思う、後で紹介するよ」
そしてプライベートジェットは日本にたどり着き
これから更なる波乱が起きるのであった。




