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かべのこ  作者: コズ
17/20

覚醒



『さあ!全てを忘れて!魔法の国を一緒に滅ぼしましょう!』


母は真っ直ぐブレることなく宣言する!

その声には迷いもなく・・・


「オカ・・アサ・ン」


リゼと母の蜜月はとても短く、それはとっても壊れやすくて・・・


「リゼ、ここにいる者達は皆、魔法の国で生贄になったものなのよ」


「辛く、エグく、グロい、地獄を見てきた者達」


「この漆黒の穴は呪われしものの穴。全ては魔法の国を闇に葬るための復讐の穴なのですよ」


私に見せてくれた母の優しさは、もうここには無かった。一瞬だけ触れた母の優しさは音を立てて崩れていく。


母は私など見ていない。その先の復讐を見ている。

復讐という刃を研ぎ澄まし、魔法の国への鉄槌を打とうとしている。


母の胸の中で困惑な表情を見せるリゼ。

地獄から救われたのも束の間、新たな地獄か口を開いて待っている。


徐々に黒く染まっていたリゼの身体は混沌と迷いからか、急速にリゼを黒く包み込んでいく。


「オカアサ・・ン・・アタ・シ」


…母の復讐…生贄にされたもの達の復讐…そして私の復讐


そんなものはどうでもいい!


リゼは思い出していた!

辛くグロく地獄の日々の思い出…だけど、ほんの少しだけど、幼少期の頃にあった母との暖かい思い出。そして、私の名前を呼んでくれたこと。


「オカアサ・ン・ワタシ・・オカアサン・・トノ・オモイデ・ヲ・ワスレタク・・ナイ」


「リゼ、思い出はこれから作るのですよ」


「悪意に満ちた復讐としてね…」


そのときの母の口は凶器に歪んでいて…


「・・・ア」


リゼの身体は黒く染まった。



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