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奥編 moglie 49:白銀の君 Argenta

前回:サヤはパートナーを得た。

 天地(あめつち)の ところ変わらぬ 浮世影 


 早春(さはる)に芽吹く 若草に 桜花散る 綾衣 


 朝にさやけき 夏風の 行方(いくかた)涼し 絹のごと 


 色づき渡る 秋山の 紅葉の錦 敷妙(しきたえ)に 


 (こほ)り渡りぬ 冬朝(ふゆあさ)は 光煌(ひかりきら)めく 雪の(きぬ) 


 道行過ぎぬ 戦場(いくさば)は 何処も同じ 血染衣(ちぞめぎぬ) 


 (あらが)(かたき) 十重二十重(とえはたえ) 


 力合わせて 迎え撃つ 友の絆の 堅きこと 


 頼る想いを 受け止めて 


 人にはあらぬ (ともがら)は 


 (あめ)に浮き立つ 鳥じもの 


 脚踏み鳴らす 馬じもの 


 地に這い駆ける (しし)じもの 


 我に伴う その姿 


 群鳥(むらとり)抜いて 天翔(あまが)ける 


 風切る翼 天彦(あまびこ)の 君が()響く 


 流れ行く 運命(さだめ)を共に 抱かんと 


 巻き立つ雲の 弧空(おおぞら)に 煌めく光 白銀(しろがね)の 


 飛翔(はばた)く姿 君は麗し 

次回「奥編 50:カード使い Cartaia」

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