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初戦闘
3話 初戦闘
魔法が使えるようになったところで、森に行ってみようと思う。なぜ町と反対方向へ歩き出したかって?そりゃ、突如町に現れた天才!みたいにチヤホヤされたいじゃん。そのためにモンスターを倒しにいくのだ。ついでに、自分が元の世界で習得した「無名の武術」を試してみようと思う。
森の中へ進んでいくと、ゴブリンらしき魔物を発見した。さすがに正面から突っ込んでいくほどの馬鹿でもないので、背後から奇襲をかけることにする。背後に移ってもゴブリンは気づかない。チャンスだ!火の玉をゴブリンに打ち込む。
「グギャァ?!」
背後からモロにくらって片膝を地につけたと思ったら、棍棒をもって全力で襲いかかってきた。 …タフだな。ただ振りかぶって俺の顔を狙った棍棒をかわし、そのまま顔面ストレート。
「グギャァァァー?!?」
そのままゴブリンの脇腹を蹴る。すると、ゴブリンが木に突っ込んだあと、ゴブリンが光の粒子となって消えた。すると、視界の右隅に突然文字がでてきた。
「レベルアップしました」
……ええ?!