実家に帰省します
お、お久しぶりです(^^;
更新が滞っててすみません(><)
「…暑い…。」
現在、私は大家さんから死の宣告(私からしてみれば)を受け炎天下中、実家に向かってます。
「舐めてた、舐めてたよ日本の夏…。」
本当に軽い気持ちで「駅から数分しかかかんないし、お金も勿体ないし歩いちゃお♪」なんて考えてた私にラリアットをかましてやりたい。そして倒れた私に向かって「クーラーの存在に溺れた貧弱なお前の体なんかが百熱の太陽様にかなうわけないがないだろう!身の程を知れ!」と罵ってやりたい。
垂れてきた汗をハンカチで拭い、家があるであろう方向に目を向けるがもやもやとしたゆらめきによりはっきりと家の形を確認することができない。
あぁ、これは陽炎というやつか。
確かに何だかんだで光が屈折して起こるんだっけ。何だかんだって何だ。何でこんなに暑いんだ。何で夏なんてものがあるんだ。何でわたしはこんなことをしてるんだ。何であの漫画は打ち切りになったの、納得いかない…。
容赦なく降り注ぐ日差しにより、私の思考回路はおかしくなりつつあった。
(最近の陽炎の勢いは凄いなぁ。ゆらゆらしすぎて気持ち悪い。)
この時の私は身体もゆらゆらしていることに気づいていない。旅行ケースを引く右手の力も段々弱まって、ついに離してしまった。
「おっといけない。」
この中には大切な大切な私の宝物が入っている。この子達だけは置いていけない。
私はしゃがみこんでケースの取っ手をつかみ立ち上がった。
―瞬間大きな眩暈に襲われる。ぐらんと世界は反転し気づいた時には私はアスファルトにキスをしていた。
(…ファーストキスがアスファルト…。こんなにも熱くて火傷しそうなキスは今後味わうことはないでしょう…。)
そんなことを思いながら私の意識はフェイドアウトした。