仔牛のうた
「仔牛のうた」
音楽を止めないと
私には必要ないもの
仔牛をつぶすため、朝早いもの
もやのむこうから
仔牛と朝を見た
楽しくって生きること
端から燃える地上を丘から眺めたの
雲がぐんぐん伸びて
空を包むまで私は見ていた
仔牛を引くわたし
うちにかえるとつぶす
どうしようかな
口をついででる、うた
仔牛とともに
すこやかな朝を
たからかな音がすらすらとなびく
音楽を止めないと
私には必要ないもの
仔牛をつぶすため、朝早いもの
TahitsuChika