イケメンが救う世界
この作品は、ギャグ寄りだったり、超展開なりで忙しいです。注意。
あるところに、一人の青年がいた。
「な・・・なんてかっこよさなんだァ・・・」
路上のサラリーマンも声が出なくなるほどのCOOL。
「なぜだ・・・眼鏡をかけていないのになぜあそこまで知的に見えるんだ・・・」
猛勉強中の受験生も唸るほどのSMART。
「なんでだろう・・・彼をみてると、こっちまで勇気が出る。」
自殺祈願者に勇気を与えるほどあふれでるCOOL。
とにかくCOOL。
そんな彼は、やたら寒い今日もいつも通りに公立高校に登校中だった。
もちろん、修学旅行に行く高校生よりも早く家を出た。
そのときであった。
「うわぁぁあああ!まっ、魔王だァー!魔王がやってきたァー!」
犬の散歩をしていた平民の叫び声が他の犬の散歩をしていた平民をざわつかせる。
「フゥハハハハ!私が魔王だァー!魔王のラタトスクだァー!どーだ怖いだろォー!」
空を覆い尽くすように魔王が顔だけ浮かび上がってきた。
「うるせえハゲ!俺の犬のジェーンが怯えているだろ!いい加減にしろ!」
少年が痛恨の一言を放った。
「うるせーバーカ!私ハゲてないし!ハゲはお前らだろバーカ!死ね!」
「俺はまだ10歳だぞ!チャウチャウも驚くほど生えてるし!それに比べてお前は何だよ!猫のスフィンクスだってまだましな毛生えてるんだよハーゲバーカ死んじまえ!」
「てめーこの私をどこまで憎んでるんだ!私は何度も言うけどハゲじゃないし!バーカ!お前みたいなやつはこうしてやる!」
魔王の手が空から出現し、ジェーンを掴む。
「ジェーンをはなせハゲ!」
「私ハゲじゃないからお前のいうこと聞きません!残念でしたー!バーカ!」
魔王はソメイヨシノの一番上の太い枝にジェーンを置く。
「フゥハハハハハ!これでジェーンが落ちたら死んじゃうし!ガキはガキだから木上れないし!ざまーみろ!」
「じゃあ私そろそろかえります!今日は彼女とデートなんで!リア充なんで!ざまーみろクソガキ!」
こうして、魔王はうっすら透明になって消えた。
「待ってろよ、ジェーン!今助けるからな!」
少年が木を登ろうとする。
しかし、彼は木に上ろうとするも、今日は真冬の真冬。特に寒い風が少年を襲う。
手は幹をがっしり掴むも、寒さによって、手はだんだん白くなっていく。
「やめろ少年!いま119するから!今すぐおりるんだ!」
最初に叫んだ平民が少年を止めようとする。
「バカヤロウ!近くにそんなところ無いだろ!いい加減にしろ!」
少年は平民の声を跳ね返す。
「一時間の辛抱だから!アメちゃんあげるから!ね!」
「黙れクソジジィ!お前みてーなやつはこたつに入ってみかん食ってろ!」
「犬は庭を駆け回るのに・・・」
しかし、少年には限界があった。
少年の顔は真っ白に凍えていて、いかにも苦しそうな白い息を吐く。
「くそ、ジェーン・・・待ってろよ・・・」
そのときであった。
ジェーンが落ちてしまったのだ。
ジェーンはダックスフンド。あの体格で太い枝にすがるのは無理があったのだ。
「ジェェェエエエン!」
少年が身を投げる。
しかし、平民はあっけにとられていた。平民は動くことも何もできなかったのだ。
「危ない!」
そこに青年が走り出した。
走り出した方向には、ジェーンを抱えた少年が落下していた。
青年は、見事に少年を掴み、そのまま巴投げにうつった。
投げられた少年は地面に叩き付けられる。
少年に背中から電撃が走るような激痛が走る。
しかし、少年はジェーンを離さなかった。
「ジェーン、大丈夫か・・・」
ジェーンは無事だった。
「そこのお兄さん・・・あのままだとジェーンが大ダメージを受けると予想して、巴投げにしたんだな・・・」
「ああ、もちろんだ。ジェーンは君の大切な家族と見た。だからあえて、君のケガよりジェーンの命を優先した。」
青年は、常にCALMだった。
「ところで、君、ケガは?」
「俺はもう長く持たない・・・後は頼んだぜ、カッコイイお兄さん・・・」
少年は、気を失った。
「少年よ、お前はよくやった。俺よりも勇ましく、かっこ良かった・・・。」
「そこのお兄さんよぉ!今、119したから、1時間後に救急車くるよ!」
「わかりました、あなたは、彼を死なせないように心臓マッサージとかでなんとかしてください。」
「おう!まかしとけえや!」
青年は、その場を後に、学校へ向かう。
(確かアイツ、魔王ラタトスクといったな・・・)
(少年を重傷に追いやった張本人・・・)
(許す訳にはいかない!)
青年に一つ目標ができた。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
感想をいただければな。という感じです。
どうかよろしく。




