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プロローグ
※投稿第三作目、初めての長編に挑戦(する予定)です。
拙作『私はイモムシ』と話が連動しています
興味が沸いた方はこちらもご一読いただけると大変有難いです。
ある日、俺が教室に入ると、川田という女子の頭の上にイモムシが乗っかっていた。
意味が分からない。
「よう、今日からお前のあだ名はイモムシ女な」
そう言って川田の肩を叩くと、突然あいつは切れた。
一瞬の隙をつかれた。
気がつくと俺の視線は空中を半回転している。
(こりゃあ、内股だな)
地面に叩きつけられる。
川田の啖呵が聞こえた。
「おんどりゃ、今なんてぬかしたボケ!!あ?イモムシ?どっちがイモムシや?お前か?うちか!?あ?」
意味が分からない。
俺は泣きたくなった。