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第3話 逃げ出すことは悪いことじゃないんだよ。
逃げ出すことは悪いことじゃないんだよ。世界はすぐには変わらないし、ずっと変わらない人もいるし、なによりも『君が少しずつ消えてなくなってしまう』のだからね。
お父さんの運転してきた白い小型の飛行機から降りて、まずは二人で、小さな飛行場のすぐ近くにある新しいお家にいった。
そのお家はもういなくなってしまったお父さんのお父さん、つまりズィーのおじいちゃんのお家で、綺麗な海の見えるところにある小さくて、とっても素敵なお家だった。
「まずは海を見に行こうか。せっかくこうして海の綺麗な島にやってきたんだからね」
「うん。お父さん」
ズィーはお父さんと一緒にとりあえず荷物をお家の中に置くと、二人で海に歩いて行った。
真っ白な砂浜が広がっている。
そんな砂浜に二人の歩いた足あとがずっと残っていた。
いつかは風によって、あるいは海の波によって消えてしまうと思うけど、今はちゃんと残っていた。(そのことがなんだかズィーはとっても嬉しかった)




