トラブル
「立村代表、このヘッドセッドをつけておいてください。これで無線のやり取りができます。」
「お、おう。」
その時ちょうど無線が来た。
『タイヤがかなりタレてきました…グリップがない…』
「わかりました、秋山さん、この周BOXでお願いします、この周BOX、この周BOX。」
「メカニックさん!この周入ってくるんで準備お願いします!」
つなぎを着たメカニックたちがタイヤを持ったりしてピットの作業エリアへと歩き出す。
128号車のトラッソレーシングのフェラーリがピットに滑り込んでくる。
ドライバーの交代も行われる。
秋山から峰原にバトンが渡された。
そして、出発!と思ったとき、メカニックたちが騒ぎ出す。
「リア!リア!何やってんの!早く!」
右リアタイヤのナットが締まっていなかった。
「締まった!締まった!GO!GO!」
128号車がやっとか、とでも言うようにピットを離れた。
「何が起きてたんだ?」
「おそらくナットが締まらなかったんだと思います。」
「峰原選手、今21位。21位。このあとのピットインはありません。」
『さっきの作業、ありえないよ。レースチームとして恥ずかしいミスだよ。ちゃんとして。』
「わかりました。メカニックたちに言っておきます。」
そこから順位を上げることもできずにレースは終わりを迎えた。
「ポジション24。ポジション24。初めてのレースお疲れ様でした。」
『…これ〜、良くないね。ミスも多かったし。でもここから改善していこう。俺達ドライバーもサポートしていくんで。』
「お願いします。お疲れ様でした。」




