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トラッソレーシング サッカーからレースの世界へ。  作者: 銀乃矢
エピソード7「夢見た景色」
20/21

夢見た景色。

モニター上のタイマーが0になる。



『秋山さん、この周ファイナルラップです!この周抑えて!!』

「了解!!」


いつにもまして秋山のテンションは高かった。



「秋山さん応援しようぜ」

チームのメンバーたちは峰原と肩を組んでモニターを見守る。


そして秋山はフィニッシュラインに向けて着実に、淡々とマシンを進めていく。



130Rを駆け抜け、日立Astemoシケインへ。


そしてシケインをきれいにクリアし、最終コーナーを立ち上がってくる。


立村たちの夢が叶った。

チェッカーフラッグの下を128号車、トラッソレーシングフェラーリ488 GT3が通過していく。


「やったぁぁぁ!!!」

「っしゃあああああ!」

「あああああ!!!!」


みんな感情が爆発する。

「うっ…ッ…」

嬉しさのあまり涙する者もいた。



そして、ウイニングランを終えた128号車が1stボードの前に止まる。


すると峰原が秋山に駆け寄り、手荒く祝福する。


「おめでとーう!」


そしてマシンの前で立村、秋山、峰原の3人で写真を撮った。



「じゃあ、立村代表、表彰式行きましょう!」


3人で表彰台に向かう。



すると2位と3位の選手たちが祝福してくれる。

「おめでとう」

「やったな」


左右のメンバーと会話し、式典の開始を待つ。



すると、トロフィー授与が始まる。

3位から順に渡されていく。


そしてついに優勝の2人に1位の大きめなトロフィーが渡される。



そしてシャンパンのボトルをみんな手にする。


「それではぁ!スパークリングファイトどうぞー!」


全員がボトルを勢いよく振る。


すると中のスパークリングが飛び出す。


互いにかけ合う。

「あぁ〜!つめた~い!」

「さいこー!」

「ったぁ〜!きもち〜!」


みんなでスパークリングファイトを楽しんでいた。



秋の空の下GTワールドチャレンジアジア・ジャパンカップの最終戦が終了した。




この勝利で、多数のメディアが注目した。

〈サッカーで失敗したトラッソ赤城、トラッソレーシングとして生まれ変わり、栄冠を掴む〉


このような見出しのニュースが続出した。



絶望から復活した異色のレーシングチームトラッソレーシング。

彼らはサッカーの世界で絶望を味わい、そしてレースの世界で栄光を掴んだ。


そう、形は変わっても、努力を続け、願い続ければその願いは実現するのだ。


そしてトラッソレーシングは来年からスーパーGTへの挑戦を決定した。



彼らの挑戦はまだまだ続きそうだ。






トラッソレーシング サッカーからレースの世界へ。  完



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