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トラッソレーシング サッカーからレースの世界へ。  作者: 銀乃矢
エピソード5「天国から地獄。そして…」
14/21

地獄。そして救いの手

レース3周目。


後続のTRP RacingのAMG GT3との差はそこまで広がっていなかった。

そして2台がモスSコーナーに向かう。


そこで秋山は突然後ろから強い衝撃を受ける。


「!!??」

マシンはスピンしてしまう。

それをなんとか対処しようと秋山は減速姿勢をとり、なんとかスピンの収束を図った。


しかしそのまま128号車はコースサイドのスポンジバリアに激突する。

マシンは何度も横転する。

パーツを撒き散らしながら128号車が止まる。


「まずいですよ…このクラッシュ。秋山さんかなりまずい状況ですよ…」



この直後赤旗が宣言された。


その後秋山は病院での精密検査の結果無事ということがわかった。


大破したマシンがピットに戻ってくる。


「かなりボロボロになっちゃったね…」


「これはまずいですよ…次のもてぎ大会が間に合うか…」


「ですが、マシンの変えはきかないですよ。」


「でも、なんとかしないともてぎ大会には間に合いませんね…」






「すみませーん」




ピットの外から声が聞こえてくる。


「なんですか?」


「どちらさま…?」



「あ、失礼。ポルシェレーシングササノの代表の笹野宏斗です。今日のクラッシュ、ドライバーさん大丈夫でしたか?」


「大丈夫でしたよ。さっき病院から連絡が来て異常はないそうですよ」


「それで、えっと何か御用ですか?」


「実は提案がありまして、次戦のもてぎ、うちのポルシェ使いませんか?」


「おたくのポルシェ?」


「はい、うち、スペアカーが1台あるんですよ、ですので貸出できます。」



「どうします…?」


エンジニアと木下と立村の3人で少し話し合いを行っていた。


「でも、ここでマシンを借りることができれば別のマシンのデータも得られます。」


「ですね、それは少しでもアドバンテージになりそうですね。」



「わかりました。笹野さん、ポルシェお借りしてもよろしいですか?」

「もちろん。じゃあ、次戦のもてぎでマシンは引き渡しますね」

「いいんですか?サーキットまで届けてくれるんですか?申し訳ないですよ。」

「いいのよ、うちのトランポ結構もの積めるから」

「ありがとうございます」



その時、木下の電話が鳴った。

「はい、もしもし…あ、お世話になっております!」


「あ本当ですか!!ありがとうございます!」

「どうしたんだ?」

「このフェラーリを譲ってくれたHAYABUSAモータースポーツが今日のクラッシュをみてスペアパーツを供給してくれるそうです」

「じゃあ、マシンも直せるんだね?」

「はい、マシンも直せるし、次戦のもてぎに出られます。」

「じゃあ、がんばろう」


「ですね。」

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