地獄。そして救いの手
レース3周目。
後続のTRP RacingのAMG GT3との差はそこまで広がっていなかった。
そして2台がモスSコーナーに向かう。
そこで秋山は突然後ろから強い衝撃を受ける。
「!!??」
マシンはスピンしてしまう。
それをなんとか対処しようと秋山は減速姿勢をとり、なんとかスピンの収束を図った。
しかしそのまま128号車はコースサイドのスポンジバリアに激突する。
マシンは何度も横転する。
パーツを撒き散らしながら128号車が止まる。
「まずいですよ…このクラッシュ。秋山さんかなりまずい状況ですよ…」
この直後赤旗が宣言された。
その後秋山は病院での精密検査の結果無事ということがわかった。
大破したマシンがピットに戻ってくる。
「かなりボロボロになっちゃったね…」
「これはまずいですよ…次のもてぎ大会が間に合うか…」
「ですが、マシンの変えはきかないですよ。」
「でも、なんとかしないともてぎ大会には間に合いませんね…」
「すみませーん」
ピットの外から声が聞こえてくる。
「なんですか?」
「どちらさま…?」
「あ、失礼。ポルシェレーシングササノの代表の笹野宏斗です。今日のクラッシュ、ドライバーさん大丈夫でしたか?」
「大丈夫でしたよ。さっき病院から連絡が来て異常はないそうですよ」
「それで、えっと何か御用ですか?」
「実は提案がありまして、次戦のもてぎ、うちのポルシェ使いませんか?」
「おたくのポルシェ?」
「はい、うち、スペアカーが1台あるんですよ、ですので貸出できます。」
「どうします…?」
エンジニアと木下と立村の3人で少し話し合いを行っていた。
「でも、ここでマシンを借りることができれば別のマシンのデータも得られます。」
「ですね、それは少しでもアドバンテージになりそうですね。」
「わかりました。笹野さん、ポルシェお借りしてもよろしいですか?」
「もちろん。じゃあ、次戦のもてぎでマシンは引き渡しますね」
「いいんですか?サーキットまで届けてくれるんですか?申し訳ないですよ。」
「いいのよ、うちのトランポ結構もの積めるから」
「ありがとうございます」
その時、木下の電話が鳴った。
「はい、もしもし…あ、お世話になっております!」
「あ本当ですか!!ありがとうございます!」
「どうしたんだ?」
「このフェラーリを譲ってくれたHAYABUSAモータースポーツが今日のクラッシュをみてスペアパーツを供給してくれるそうです」
「じゃあ、マシンも直せるんだね?」
「はい、マシンも直せるし、次戦のもてぎに出られます。」
「じゃあ、がんばろう」
「ですね。」




