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終わりと始まり
ホイッスルが鳴り響く。
大きなビジョンに表示された3−1の文字。
一部の選手はピッチに倒れ込んでいる。
そして、ベンチにいた男性もその場でひざまずいていた。
「…終わった…俺達の夢は終わった…」
数十分後、選手たちが撤収していく。
「立村監督、選手の撤収完了です。」
「おう、お疲れ。」
「これで…私達の夢は終わりですか…」
誰もいなくなったスタジアムを見渡す。
「あぁ…ここまで苦戦続きだったしな。このプレーオフに負ければスポンサーが離れることも決まっていたしな。」
彼らはJリーグのJ2に参戦してきたトラッソ赤城。
このチームはJ2のランキング首位だったものの、負け続きで気づけば5位に降格していった。
そして、プレーオフ圏内まで降格していた。
そしてこのプレーオフを迎えるに当たって大口のスポンサーからはある条件が提示されていた。
それが、プレーオフに負けた場合、この大口スポンサーとの契約を終了すること。
そして今回のプレーオフで負けてしまったことで本当になってしまった。
「これからどうする…?」
1人頭を抱える。




