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FPSの廃ゲーマー(仮)  作者: 山岳地帯
6/8

第4話 男の娘?

ああああ

評価ありがとうございます……………









目を覚まして時計を見ると9時。

早寝早起きとはいえないがいつもと変わらない、ある程度健康的な生活を送っている。


と考えながら、布団でゴロゴロしたいと言う欲とそろそろ起きないとという理性の長い戦いの末、もぞもぞと布団から抜け出す。


布団から抜け出した俺は欠伸をふわあと一つしながら、

かなり今日は冷え込むなあと思いつつ、

手と手を擦って暖を取ろうとしていた。


そして毎朝欠かさずしている洗顔をしようと鏡で自分の顔を見たところ、


そこには銀髪の碧眼美少女がいた。


いやど”お“し”て“だ”よ“お”お“お”お“

と心の中の某俳優が叫んでいるが、


ここでこんなにショック受けてもなにも顔に出さず、

なにも言わずに耐えるのが男の中の男…!!!

ここは我慢しよう…


VRゲームの姿が現実に反映されるって何?

ご褒美なのかイジメなのかもうこれわかんねえな


とりあえず自分の詳細な部分を検証した方がいいか


元々結構色白な感じだったけどさらに白くなって、

顔の目以外のパーツはそのまんまだけど肌がもちもちすべすべになっている。


おおおおすげえめっちゃほっぺやわらけええ


むにいいい

むにゅうう

と引き伸ばす。


一生遊んでられるなあ………


はっここはそんなことしてる時じゃねえ


手も綺麗だし、ムダ毛もない。


けど身長が低くなったのと自分が付けていた筋肉がなくなったことによる違和感がすごい。




そういやここでなんか連絡するところとかあるかなあ


119?いや言ったところで対応も何もないだろう。


「あのーVRゲームやったらその中の自分のキャラデザインと同じになったんですけど…」


とか言っても信じられないだろうし流石にイタズラ電話と間違えられる。


電話をかけたとしても有効な治療法もないだろうし治療しても日常生活が変わるわけでもないからなあ


…まあいいかとりあえずバイトに休みの連絡しよ


視線を動かしてチャットアプリを開く。


「高橋です。体調があまりすぐれないので本日、お休みさせていただきたいです。」


と小声で言うとその文字が視点に反映される。

音声認識が発達した現在ではこの入力方法が主流だ。


脳の情報から打てるようにするというものがもうじきできるとか言われてるけどまだ開発が進んでいないようだ。


っと、すぐに返事が来た。


「クリスマスの重要な時期なのわかって言ってる?

 熱がない限り来なさい」


oh………

これはひどい


「わかりました」


この姿見せるのしんどいなあ


このこと誰かに言った方がいいよな…

言ってもいいやつか…賢三ぐらいか?


そうときまれば早速報告するか


けい「なあ、美少女になったって話する?」


けんぞう「お前そのままでも美少女だけどな

     なんかあった?」


けい「いやあそれがVRとおんなじ体になった」


けんぞう「ま?とりあえず見に行っていいか?」


けい「いいけど」


けんぞう「じゃあ今から向かうわ」







30分後、賢三が来た。


インターホンがなったので玄関に向かう


「はーい」

といいながら扉を開ける


「ういー来たぞー

 で?どんなふうに…かわ…ったんだ?」


俺の姿を見た瞬間、急に愕然とした顔になった。

数秒経つと顔を若干赤らめた。


「とりあえず中に入るか?」


「じゃあ邪魔するわ

 うわ、結構広いな

 一人暮らしだろ?これ独り占めできんのか

 いいな」


「いいだろ」


賢三を招き入れ、二脚の椅子とテーブルがあるリビングに連れていって座らせた。


「お茶持ってくるから待ってて」


「んー」


若干会話をしてからキッチンへ向かう。

外が寒かったので温かいのがいいだろうとおもい、

緑茶を淹れる。


こけないように、溢さないようにゆっくり歩いていると笑われた


ゆっくりゆっくり歩き、こぼれずにテーブルへ置くことに成功した。

よし。


椅子に座って話し始める。


「すごいかわっただろ?」


「すごいってレベルじゃねえよ

 声も変わってるじゃねえか

 顔は変わってねえけどまじでその他の要素で

 外国人の可愛い子みたいな感じになってる」


「それは我ながら思った」


「とりあえず病院行ったら?」


「いやめんどいし、あんま生活に影響してないからいいや」


「そうか、学校はどうするんだ?

 冬休み明けから行くだろ?」


お茶をズズッと飲みながら言われる。


「そうだなあ

 まあそれは後々考えるわ」


「わかった

 今日SBOログインすんのか?」


「一応夜にするかなあとは思ってる

 あとSBOやる前に掲示板で使いやすい武器を聞いてたんだけど

 スナイパーって魅せプしやすいのか?」


「一応な

 どうした?なんかしたいのか?」


「いや、クリップ集めて動画投稿とかしようかなあって」


「あーいいんじゃねえか?

 俺も投稿してるし、その時になれば教える」


「ありがと、助かる」


「大丈夫

 お前の姿見れたし帰るわ」


と言って残ったお茶をグイッと飲む。


熱そうにしているのを見てクスッと笑ってしまった


「おい、何笑ってんだよ」


「いやごめんよちょっと面白かっただけ」


「そうかよ…」


ちょっと顔を不機嫌そうに歪めながら言う。


「悪かったよ、謝るって

 あとすまんな、俺の家まで割と遠いだろ?」


「まあ言うほど遠くないから大丈夫」

心配するなと微笑みながら言ってくる

 

「じゃあ気をつけて帰れよ」


「了解

 じゃあ」


「じゃあな」


帰ってしまった

流石に早すぎやしないか?


まあいいか


じゃあそろそろ朝飯兼昼飯でも食べようかな










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あぶねえええ」


ゼエゼエと言いながら呟く。

昼飯を食べた後、色々VRで物を物色していたらバイト開始前になってしまった。

ほんとにギリギリセーフ


『staff only』

と書かれているドアを開けて、簡易的な更衣室とロッカールームを兼ねた場所で制服に着替える。


そうこうしていると後ろから話しかけられた。


「あの、そこ高橋さんのロッカーですよ?」


振り向くと茜だった。なんだ、茜か


「俺、高橋だけど?」


「え?」


「え?」


「え、いつもと違うじゃないですか」


「あ」


そうか、俺の姿昨日と違うのか

朝は意識できてたのに…慣れないとだな


「一応これが証拠」

と自分の学生証を見せる。


「え?………あ、ほんとだ。けいだ。

 でも…なんで?前から女体化願望でもあったの?

 批判はしないけど…」


そして、茜にこれまでの経緯を説明した。


「えー?そんなことある?

 んーでもけいにも色々とあるんだろうね

 信じるよ」


「ありがと、そうしてくれると助かる」


「あ、そういえば店長に伝えといてって言われたけど

 『次休もうとか言ったら…わかるな?』

 だそうよ」


こっわまじでこっわ

あの人女の人なんだけどまじで怖いんだよなあ

なんというか淡々と言ってくるていうのが怖い


「クリスマスシーズンだから忙しいんだよ、店長も。

 だから許してあげて?」


「いや別に店長には怒ってないよ」


「あ、そうなのね

 けいのことだから怒ってるかと思ったよ」


「茜のなかの俺の評価はなんなんだよ…」


「んー知りたい?」


「…知らない方が精神衛生上いい気がするから大丈夫」


「ふふふ、わかった」


「なんの笑みだよ」


「まあまあ、レジ行かないとまた店長に怒られるよ?」


「知ってる」


「じゃあね〜」


「じゃあ」

 

そして、俺はレジに向かった。




レジに着くとまず昨日より多い人の量が目についた。


これは長い戦いになりそうだと思いつつ仕事を始める。


最近では無人レジが主流だが、無人は嫌だと言う人が少なからず

いるらしく、結局仕事として残っているらしい。



「あ、3番レジ空いてまーす」


というと早速来た。

20代か30代ぐらいの男のようだ。

何やら困惑しているようだ。

そして、赤面している。


ハハハハハハ我の可愛さにひれ伏すがよい


淡々と商品をコードリーダーに通していく。


「お会計6点で1268円になります」


「あ、あの」


「どうしましたか?」


「いえ、なんでもないです」


なにかありそうだが、本人がそういうなら伝えるほどのものでも何もないのだろう


「あ、buy byでお願いします」


「わかりました。

 ではそこに手をかざしてください

 あ、もう大丈夫です」


というとその人はレジ袋を持って帰っていった。



因みにbuy byは日本が始めたキャッシュレスサービスで、


生体認証によって支払いすることが可能で、手ぶらで買い物することができるようになったと始まった時は世界中で話題になり、


世界の半数以上の人々はこのサービスを使っていると言われている。


とたわいもないことを考えながら、

このあとめちゃくちゃレジ通した



























励みになりますので

よければブックマーク等よろしくお願いします

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