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幼馴染の笑顔

浴室を出て、廊下を歩いていると自室の前で待ち構えている白久の姿が目についた。

自室の前で足をとめて、声をかける僕。

「扉の前で立ち尽くして何かあった?」

「ううん。安芸くんを見てないとどうにかなっちゃいそうなんだから、それくらい察してよぅっ!」

唇を尖らせ、ご機嫌を損ねたような声音をあげる白久。

艶かしい色気がないと言えば嘘になる。風呂上がりの白久を見ていると顔を逸らさずにはいられなくなるほど、神々しいと感じるほどに美しい。

「......」

「どうしたの?なんとも言えない顔をして、何かあったの?安芸くん」

黙り込んだ僕に首を傾げ、そう訊ねる彼女。

「えっ?何も、ないよ......友恵、が天使......だなぁ~って見惚れてというか、あははっ、ははは、深い意味、はないよ」

笑ってごまかす僕にきょとんとした表情になる彼女。

「ふぇっ?う、うん......てん、しとか、みとれたなんて、そんな大袈裟な言葉をならび連ねても何もないよ。安芸くんは、おだて上手なんだからぁ~」

満更でもないよな、笑顔を浮かべ、身体をくねらす彼女。


そんなこんなを続けること10分。

自室で他愛ない話が弾み、彼女の笑顔が絶えない。

控えめでありながら、品のある笑い声をあげる彼女を見れるだけで幸せだと思える。


この後、あんなことになるだなんて。


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