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迷惑だと幼馴染にだけは言われたくない
フードコートに着いて、四人掛けの席を見付け、各々食べたい物を注文しに行くことに。
席と荷物を取られないように白久と湊川をさきに注文しに行かせて、席で待機することにした。
湊川が戻ってきて、3分後に白久が注文を終え戻ってきた。
10分程で注文した品が全品出来上がり、席まで運び、昼食を取り始めた三人。
並び座る僕らに、向かいで座る湊川が醤油ラーメンを啜りながら愚痴を吐いてきた。
「お二方ぁ~いい加減さぁ、いちゃいちゃすんのやめてくんない!?こっちまで巻き添え感、マシマシだからさぁ!分かってますぅっ?」
「そう言うんなら、引き剥がしてから言ってよ!したくて、いちゃいちゃしてないのは一目瞭然だよね!」
「まあまあ、久しぶりに三人で来たんだから喧嘩しないで」
「「友恵のせいなんだけどぉ~!」」
僕と湊川が息を合わせ叫んだのだった。
「周りに迷惑だから叫ばないの」
白久が口もとにひとさし指をあて、『静かに』と制してきた。
白久に迷惑だなんて言われたくないけどなぁ......