彰、三姉妹を引き取る
「起きてください。」と私は兄に声をかけたはずだった。
しかし、兄からの返事はいつもと違い異常であった。
「愛しているよー❤優衣菜❤あと、凜音」
凜音は私の妹で、成績優秀、容姿端麗、完璧超人な中学2年生。
優衣菜は、小さいけれども自分よりも大きい相手に立ち向かうことのできるとても可愛い4歳児。…なぜ私だけ呼ばれない?まあいいや。
私達は血は繋がっていないが仲良く暮らしていた。
しかし、先月の事件で、居場所を失ってしまった。
だが、世界は良いことが続くことがないように悪いことも立て続けには起こらないようで‥……。
「家においでよ。俺は料理が極端に苦手だから、手伝ってくれると助かる。」
そうして、私達は共同生活をする事になった。
しかし、まだ私達は思春期真っ盛り。異性と一つ屋根の下で共に暮らすとなると、いろいろな問題が出てくる。
例えば、お風呂に入る順番やトイレのルール等々…
家族以外の異性と共に暮らすということは大変だと痛感させられる。
しかし、トイレの問題に関しては凜音が、従兄弟であり家主の人
デリカシー無し男!通称「アキにい」に一方的に自分の考えたルールを認めさせた。
だがまだ私達の生活は大変なままだ。