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二人は!(Cパート)

 ア〜イ! キャッチ!


「二人は! ライバル!」



 少し離れた場所に怪人はいた。ビル群に向かって何かしている様だった。


 私達に気が付き、こちらを向くと、

「邪魔をするなンゴ! 只今、ビンゴゲームの真っ最中だンゴ。」

 あっ! あの怪人の頭はビンゴの籠だ。どこかで見たと思った。

「そのビンゴゲームの景品は何かしら?」

 桃河さんが聞いた。

「ビンゴゲームの景品は、ビルの大爆発ンゴ!」

 ビル群を見ると、大っきいビンゴカードが張り付いていた。

「そんな事はさせないわ!」

「させるもんか!」

 桃河さんの台詞を追っているだけじゃ駄目だと気が付く。


「それじゃンゴ。」

 怪人が両手に雑誌サイズのビンゴカードを取り出した。どこからかは、不明だけど。

「お前達もビンゴに参加するンゴ!」

 ビンゴカードを投げると、くるくる回り『ペタッ』と私達のお腹にくっついた!


 そして気が付いた、

「このビンゴカード少し変…。」

「よく気が付いたなンゴ。途中参加のお前達には、真ん中と四隅はサービスで最初から空けてあるンゴ。」

「そ、そんなサービスいらない!」

「葵さん。ビンゴが完成する前に怪人を倒さないと…。」

「完成したら、街が危ない…。」

と、頷いた。


「お前達! さっきから、俺様の事を[怪人][怪人]と、失礼だンゴ!」

 何だか、怒っているみたいだ。

「俺様には、[ビンゴーザ]と言う立派な名前があるンゴ!」

「そのまんまかぁ!」

 思わず突っ込んでいた私…。


「お前ら次からは、ビンゴーザって呼ぶンゴ!」

 私達に張り付いたビンゴコードを確認し、

「だば、再開ンゴ。」

 右手で頭のビンゴ籠の横に付いているハンドルに手をかけるビンゴーザ。

「何が出るンゴ〜♫ 何が出るンゴ〜♫」

 『ガラガラ』とハンドルを前向き回転させた。すると、お腹の辺に玉が出てきた。手に取り読み上げる。

「63ンゴ!」

 『ピコーン!』とお腹のビンゴカードにあった[63]が開く。更に、『ピロリーン!』と鳴る。


「早くもリーチンゴ。」

あーっ! 四隅が空いてるから斜めでリーチになってる。ヤバいじゃん!


 桃河さんも斜めリーチになってるし!

「早く止めないと駄目ですわね。」

「ですね…。」

 二人同時に駆け出すビンゴーザに向かって。


 それを見たビンゴーザは、

「ビンゴ中は暴れては駄目ンゴ!」

 ハンドルを後ろ向き回転させる。ビンゴ籠から、黒い玉が数個飛び出し私達へと。


 その黒い玉は『ちゅどーん!』と爆発し、私達を吹き飛ばした。

「きゃっ。」

「ごふっ」

 悲鳴も少し考えないと駄目みたいだ。桃河さんみたいな可愛いやつを!


 『ゴロゴロ』と地面を転がり止まる。


 ダメージを確認するかの様にゆっくりと、片膝を立てビンゴーザを見据えた。

「あの黒い玉は厄介ですわね。」

 同じ様に片膝立ちの桃河さんが、こちらを見ていた。

「近付けないです。」

 どうしようか。と考える…。


「ビンゴ大会、またまだ再会ンゴ!」

 頭のハンドルに手をかけた。


 どうしようか…。


 『ピコーン!』と頭の上に電球が出た!

「桃河さん。」

「何か良い考えが浮かびまして。」

「とりあえず。」

 桃河さんが耳をこちらへ傾けた。


「ゴニョゴニョ、ゴニョゴニョ…。」

 内緒話中!


「それは、大丈夫なのですか?」

「さっきのは、いきなりでしたから…。分かっていれば少しは耐えられると思います。それに…。」

「それに?」

「早く倒さないと街が危ないです!」

「解りました。葵さん、無理だと思ったら直ぐに…。」

 言葉をさえぎ

「大丈夫です!」

 ニッコリにサムズアップ!


「桃河さん。行きます!」

 立ち上がり、顔を両手を立ててブロックしつつ、ビンゴーザに向かって駆け出す私!

「おぉぉぉぉぉりゃぁぁぁぁぁ!」

 全力疾走!


「お客様! ビンゴ中はお静かにンゴ!」

 また黒い玉を飛ばして来る。


 『ちゅどーん!』『ちゅどーん!』の爆発に耐え、前に進む。

「ええい! これならンゴ!」

ハンドルを高速で回して、連続で黒い玉を飛ばした。


「今です! 桃河さん!」

 私の合図で、

「はっ!」

 飛び上がる桃河さん。そう、桃河さんは私と一列に列んで後ろに着いて来ていた。

 飛び上がった桃河さんは、私の右肩を踏んでより高く舞い上がる!


「な、ないぃ! 仲間を踏み台にしたンゴ!」

 驚くビンゴーザ。


 その後、黒い玉がいっぱい当たって吹っ飛んだ私…。で、立ち上がったけど誰も見てなかった。カッコよかったのに、残念。


 桃河さんを目で追ったビンゴーザ

「ま、まぶしい!」

 太陽に空中の桃河さんがける。


 両腕を使って反動を付け、体を錐揉きりもみ回転させる桃河さん。

「桃河・流星蹴り!」

 両腕を胸の前でクロスさせ、高速錐揉み回転…。それは、桃河ドリルとなった。


「喰らえンゴ!」

 ハンドルを高速で回して黒い玉を撃ち出し撃墜しようとするビンゴーザ。

 しかし、高速回転が完成した今では全ての黒い玉が弾かれる。


「いけぇぇぇぇぇ!」

 気合いのこもった呪文。


「ヤバいンゴ!」

 ビンゴーザはガードの姿勢。


 [桃河・流星蹴り]がビンゴーザに炸裂。んで『ピカッ!』って光った。原理は不明。


 『ザシャァァァァァ!』と着地し、背中を向けたまた地面を滑る桃河さん。


 自分が倒されていない事に気が付くビンゴーザ。

「今の攻撃は外れンゴ!」

 ビンゴーザに向き直り、

「今のはビンゴですわ。」

「な、何言ってるンゴ?」

 不思議そうに言った。

「だってほら、景品貰いましたもの。」

と、手にしていたのは…。

「そ、それはンゴ!?」

「そ、あなたの頭のハンドルですわ。」

「それが無いとビンゴができないンゴォォォォォ!」

 慌てるビンゴーザ。


「葵さん。今よ!」

「はい。桃河さん!」

 同時に二人はビンゴーザへ駆け出す!


 駆ける勢いのまま、

「葵・パーーーンチ!」

 右の拳を叩き込む。


 駆け出す速さのまま、

「桃河・キーーーック!」

 左の蹴りを繰り出す。


 二人のこうげきを喰らうビンゴーザ。


 『ドギャーーーン!』と吹き飛ぶ。


 『ドガーーン!』と壁にめり込んだ。


 めり込んだ壁からよろよろと抜け出したビンゴーザ。


「今よ!」

 その言葉に私は頷いた。そして二人同時に

「召喚・マホウ!」

 ポーズを決めると、私達の頭上に光で描かれた魔法陣が現れ、そこからゆっくりと降りてくるもの。

 それは、二メートルはある銀色に鈍く光る円筒形ものだった。


 それを二人で並んで受け止める。その後、円筒形に付いている持ち手に手をかけた。右手のは後ろ気味で下側に付いていて、左手のは前気味で横に付いてる。桃河さんはその逆。


「マーク!」

 桃河さんが照準を合わせた。

「マーク!」

 私も照準を合わせた。

「マホウ・ファイナル・シュート!」

 二人はタイミングを合わせて、掛け声と共にトリガーを引く。


 そう、私達二人は【魔砲少女】。


 魔法の大砲で戦っている。略して【魔砲】って呼んでる武器がこれだ。

 ちなみに、この【魔砲】は、パンツァー・イェーガーでよく使われているキャノン砲に似ているのは内緒だから。


 『どか~ん!』と轟音。【魔砲】の大きさに見合うサイズの弾が虹色の光の尾っぽを引きながら派手に飛んで行く。


 それは、狙い通りにビンゴーザに命中した!


 『ちゅどどどどーん!』と炎を上げて大爆発。


 爆発が収まると、ビンゴーザがボロボロになりながらも、まだ立っていた。

 そして、

「シャチョさん! 万歳ンゴ!」

と、倒れ大爆発した。


 二人で決めポーズ!



 私は、

「はっ!」

と、身構えキョロキョロ。

「葵さん。どうされたのですか?」

「ほら、倒した怪人が巨大化して、こっちは巨大ロボ呼んで、巨大戦闘に入るんじゃあ…。」

「大丈夫ですわ。これは魔法少女ものですから、巨大ロボは特別回しか出番ありませんわ。」

「なるほど…。確かに、特別回だけですね。」

「フフフ…。」

と、桃河さん。

「ハハハ…。」

と、私。

 二人で笑った。


「では、帰りましょうか。」

「はい。」

と、夕日をバックにハイタッチ! っていつの間に夕方に!?


そして、流れるナレーション。


 街をビンゴ大会にしたイベントーの作戦は、魔砲少女・ハガネッ娘の活躍によって阻止された。

 だが、まだイベントーが諦めたわけではない!

戦え! 魔砲少女・ハガネッ娘!


 世界の運命は二人の好敵手ライバルにかかっている!



 エンデング、スタート!



次回予告!


 街の人達の服装が変になったぁ!? そして、口々に「ハッピーハロウィン!」と叫んでいる。

 ハロウィンはまだ先なのにぃ! これは、イベントーの仕業に違いない!


 魔砲少女・ハガネッ娘、街を救い正しいハロウィンを取り戻せ!


 次回「毎日が、ハロウィン!?」


 観ないと砲撃しちゃうぞ!





 開いた目に見えたのは、いつものベット上から見上げる天井。

 それは、俗に言う[朝起きた]だ。


 横に寝ているアカ助に向かい、

「私ね、小さ頃は魔法少女になりたかったの…。」

「にぁ…。」

 眠そうだ。

「なんでもない…。」

 起き上がった時に、

「葵。起きる時間よ。」

 ちょっと遅れて『ジリリリリ!』と目覚ましが鳴った。


それは、一日の始まる合図。



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