二人は!(Bパート)
街中が近付くと、大勢の人達が前からやって来てすれ違う。対向する人達を縫うように【通学自転車DA】を走らせる。
そして、イベントーが暴れている近くに到着した。
『キキキィー!』と【通学自転車DA】を止める。すると、横に白い大型の高級車(リムジンって言うんだっけ?)が止まった。
車の前の方からドアが開き、茶色と水色のヌイグルミメイドが降りて来た。当然、サイズは白色のヌイグルミメイドと同じ。
二人(?)は丸めた赤い絨毯を後部のドアの前から『サーッ!』と伸ばして行く。絨毯が伸び終えると、茶色と水色のヌイグルミメイドはドアを開いた。
最初にリムジンから出たのは、長くて綺麗な脚! 続いて出てきたのは、桃河さん本人。
「お待たせ。葵さん。」
「いえ、私も今着いたところです。」
「では、参りましょうか!」
「はい!」
二人はイベントーの元へと走り出した。
三人(?)のヌイグルミメイドは、
「頑張って!(✕3)」
と、見送る。
ちなみに桃河さんの姿は、私と白黒が反対のデザインだと思う。細かいところはチェックしてないけど…。
現場は、同じ格好の人達が暴れていて酷い有様になっている。ひっくり返された机に椅子。食べかけののも、飲みかけのものが散らばっていた。
「お待ちなさい!」
桃河さんが啖呵を切った!
「そこまでよ!」
私も続く。
暴れていたイベントー達が一斉にこっちを見た。
そして、怪人が…。怪人で間違ってないと思う、一人だけ格好が違うから…。
頭が丸い籠になっていて、中に小さいボールがいっぱい入っている。どこかで見た様な気がするけど…。
「貴様ら何者ンゴ!」
や、やっぱり、お約束の台詞だ!
私は横に並んでいる桃河さんをちらりと見る。すると、桃河さんと目が合った。そして、同時に頷く。
「私達!」
桃河さんに続き、
「私達!」
「二人は、好敵手」
同時に。
「マホウショウジョ・ハガネッ娘・桃河!」
桃河さんがポーズを決める!
「マホウショウジョ・ハガネッ娘・葵!」
私がポーズを決める!
二人がポーズを決め終えると、私達の後ろ側で『どか~ん!』と爆発し、七色の派手な煙が上がる。
で、思ったのは…、やっぱり名乗りの間は待ってくれるんだ…。
「やってしまえンゴ!」
怪人が指示を出し、
「ギィー!」
と同じ格好をした…、ぶっちゃけ、戦闘員でいいよね。胸の前で拳を『ぐっ!』てやって、一斉に襲い掛かってきた!
怪人は、
「俺様は向かうで暴れるンゴ!」
と言い残し、この場を去って行った。
戦闘員の描写忘れてた。
全身黒タイツで、顔には[へのへのもへじ]が書いてある…。最近は滅多にお目にかからないレアな落書きだけど…。
胸元に青い☓(バッテン)のデザイン…。って、思ったら背中にそれぞれ色とりどりのデイバッグ背負ってるし! その肩掛けが前で☓になってるんだ。
バックルに英字の[I]がデザインしてあるベルト。
後は黒色の膝下のブーツ。
まあ、普通の戦闘員みたい…。たぶん…。
戦闘員達は私達を取り囲むと、背中のバックから何かを取り出した!
ヤバいか?
それを見た桃河さんが、
「あ、あれは…。」
「知っているの? 桃河さん。」
「あれは、カメラ。」
本当だ、カメラだ。しかも、長いレンズが付いてる。
「カメラって写真撮る奴ですよね?」
「そう、写真撮るカメラですわ。」
少し考え、
「あの戦闘員は普通の戦闘員じゃない。 たぶんだけど、あの戦闘員は【カコミーズ】!」
「【カコミーズ】って…。」
「気を付けて葵さん。あのカメラで[際どい写真]とか[変な写真]を撮られるとダメージ受けるわよ!」
「な、何だってぇ!」
と驚いた瞬間に、『パシャ!』『パシャ!』とフラッシュが焚かれた。
「ぐは!」
桃河さんに謎のダメージが入る。
「げふ!」
私にも謎のダメージが入った。
きっと、驚いた顔が[変な写真]になったに違いない。
「ど、どうすれば良いんですかぁ?」
よく分からないダメージに不安になった。
「安心して、逆に[可愛い写真]とか[カッコいい写真]を撮らせ、《イイネ!》を貰うと、カコミーズは浄化されるわ!」
「な、なんじゃそれはぁぁぁぁぁ!」
『パシャ!』『パシャ!』フラッシュ と、共に二人に謎のダメージが入った。
「ギャフン!」
思わず変な悲鳴が出た私。
「ご、ごめんなさい。」
「だ、大丈夫。二人でポーズ決めましょう!」
「判りました!」
最初はポーズが決まらなくてダメージを受けた。
「葵さん。もっと自分に自信を持ってポーズを!」
「わ、判りました!」
桃河さんのアドバスで次第に可愛いポーズとか、カッコいいポーズが決まり始めた。
それに伴ってカコミーズが次々に浄化される。
そして、最後のカコミーズとなった。
「葵さん。トドメは[バキュンポーズ]よ!」
「了解です!」
[バキュンポーズ]とは?
それは、人差し指と親指で銃の形を作り、相手のハートを撃ち抜く伝説のポーズ!
(民萌書房【ハート様を狙い撃ち】より抜粋)
「いきますわよ!」
桃河さんは左手で、
「はい!」
私は右手で銃を作り、呼吸を合わせてぇぇぇぇぇ!
「バキュン!(✕2)」
同時に、銃を撃った後みたいに人差し指を跳ね上げる。
カコミーズは、見えない弾丸にハートを撃ち抜かれ、そして…
「ぎぃ〜♫」
と、嬉しそうに消えていった。
「怪人を追うわよ!」
「はい!」
このコンビのリーダーは、桃河さんだと実感した。
ア〜イ! キャッチ!
「二人は! ライバル!」
CM開始。




