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二人は!(Aパート)

「大変だ、葵ちゃん!」

 『ビクッ!』超驚いて、全身が漫画でよくあるトゲトゲになった。

 机の下の本とか入れる所からヌイグルミがい出てくる。

「しーっ! 今は授業中だから大きな声出さないで…。」

 小声でヌイグルミに言った。

「大丈夫だよ。私の姿が見えて声が聞けるのは、葵ちゃんだけだし。」

 でも、私は見逃さなかった…。さっき声かけられた時に、周りの席の人も『ビクッ!』ってなってたし、教壇の先生も『チラッ!』ってこっち見た…。

 ちなみにヌイグルミは、何処かで見た白色のメイドさんの姿が、二頭身になっている。


「そんな事より、街でイベントーの怪人達が暴れているんだ!」

 そんな事って、授業は学生にとっては結構大事だと思うんだけど…。

「マホウショウジョ・ハガネッ出動だ!」

「しーっ! だから、今授業中だって…。」

「任せて!」

 ヌイグルミメイドは先生の方を向き、

「メドメドメイド〜♫」

と呪文を唱え、短い手を振り『くるり』と一回転した。

「もう、大丈夫だよ。先生に魔法かけたから…。」

「でも…。」

「仕方ないな…。」

「メドメドメイド〜♫」

と、呪文を唱え手を振り『くるり』と一回転は同じで、最後に自分に手を向けた。

 その手で人間でなら口がある辺りを押さえ、

「声を葵ちゃんに変えたよ。」

 得意げ言ってから、

「先生! お腹が痛いのでトイレ行ってきます!」

と、言った。すると先生が

「ソレハ、大変! 早クといれニ行キナサイ! 日向サン!」


 『えぇぇぇぇぇ!』私の声じゃ無いじゃん! ど、どうしてぇぇぇぇぇ!

「さあ! モタモタしないで行くよ!」

 ヌイグルミメイドが机の上から飛び降りてスタスタと歩き出した。


 仕方無く立ち上がりヌイグルミメイドを、追いかけている時に気が付いた…。

 クラスの皆(先生含める)が一体となって、私の事を見ない様にしてくれているって…。有り難いのかな?


 ヌイグルミメイドはどんどん先に行き、階段への角を曲がった。少し遅れて私も曲がる。

「遅いよ! プンプン!」

「ご、ごめん…。」

「変身だ!」

 ヌイグルミメイドの頭が、風船が膨らむ様にどんどん大きくなった。

「行くよ! 葵ちゃん!」

 その大きさは葵を『ゴックン!』と一飲みにした。



 説明しよう!


 ヌイグルミメイドの口の中は異空間になっていて、その中で日向葵は変身するのである。


「葵さん。触ったらマネキュアが剥がれます!」

「ご、ごめんなさい。袖がうまく通らなくて。」

「次は右足上げてください。」

「あっ、はい。」


 日向葵が、マホウショウジョに変身する時間は僅か5分である!

 では、その変身のプロセスをもう一度見てみよう。


「見ちゃ駄目!!!」

 危ない、見られるところだった。


 ヌイグルミメイドの口が『ガバッ!』と開いたかと思うと、変身を完了した日向葵を『ぺっ!』と吐き出した!

 その後、頭がどんどん小さくなり元の大きさに戻った。


 と、とりあえず私の姿を描写しとくね。


 大切な第一印象は[黒]。全体的に黒色で白色の飾りでひらひらがいっぱい付いている。

 下から、足元は黒い膝上ブーツ。足首の所に白い羽みたいなデザインのワンポイント。絶対領域は確保されている!

 黒いスカートはヒダヒダで作られた制服みたいな奴の中に、白いひらひらが入ってふわっとした感じ。それを、ゴテゴテしたバックルの付いたベルトで絞めてある。

 白いノースリーブのシャツに黒いベスト。首元に赤いリボン型のネクタイ。

 黒い腕抜きが肘の少し上まであり、手首には赤いリボンが巻いてある。

 そして、頭には黒のネコミミカチューシャ! どうやら、ハガネッ娘のネッコとネコがかかっているらしい。道理で、スカートに黒い尻尾が付いているはずだ。

 だいたい、こんな感じで可愛い!


「急ごう!」

 ヌイグルミメイドがぴょんぴょんと階段を跳びながら降りて行く。


 玄関から外へ出ると、一陣の風の如く走って来くるものが!

 それは、どこからどう見ても普通の【通学自転車】。私、通学は歩きなんだけど…。まっ良いか…。

「さあ、乗って!」

 ヌイグルミメイドは前の籠に飛び乗った。

「は、はい!」

 慌てて乗ると、通学自転車が虹色に光りだす。

 そして、虹色の光が元の形と違う形へと変化する。


 虹色の光が収まると普通の通学自転車が、光が形作った物へと変身していた!

「こ、これは…。」

 驚く私に自慢げに、

「そう、普通の通学自転車がパワーアップてし【通学自転車DA】に!」

と、ヌイグルミメイド。続けて、

「ちなみに、DAは、D(電動)アシストだよ!」

と、力強く言った。

「これなら、坂道も楽勝!」

 ヌイグルミの右手に親指が『ピコ!』って立った! サムズアップ!?

「行こう! 街が大変な事になっているよ!」


 私はペダルに足をかけ、踏み出した…。本当に楽だ。



そして、音楽と共に始まる『オープニング』。



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