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スタート

 モニターはブラックアウトしたまま、スピーカーから、「ブォブォブォブォ…。」とリズミカルな音が重なって聴こえてくる。

「目的地まで、後少しです。」

と、女性の声。部長さんでも、美星先輩でもなく聞いた事無い声だ。


 モニターが明るくなり、映し出されたのは3Dアニメの女性のキャラクター。

「オペレーターのマイラ・セスです。今回のミッションについて、もう一度説明します。」

 美星先輩なら『一回目の説明はいつでしたか?』とか突っ込み入れそうだな…。

 マイラと名乗った女性キャラクターは金髪碧眼の美女。髪は肩までで、サラサラ。羨ましい。軍服に見える格好だから、軍隊関係のシチュエーションかな?

「昨日の昼の定時連絡を最後に、第171部隊が消息を絶ちました。」

 モニターに地形図が大きく映され、オペレーターのマイラは小窓になった。地図は大きな森の様だった。その地図上に【▽】逆三角のマーカーがともる。

「ここが最終定時連絡があった地点になります。」

 逆三角のマーカーがくるくると回り、注釈線と文字が出た。

「この地点から行方不明の第171部隊の探索を行うのが、貴方達第881部隊の今回のミッションとなります。」

 モニターが部隊の編成に代わる。【リョウサン】が四機で編成されている部隊だ。

「敵の部隊の仕業か、もしくは第三勢力とも考えられますが…。詳細は不明です。よって、長距離通信は定時と緊急に限定します。部隊内は短距離通信を使用。」

 モニターに長距離通信機が映った。何故、解ったかって…。それは、長距離通信機って名前が一緒に出たから。

「ブラボー、長距離通信機を機体にセットします。」

 えっと、ブラボーは小南先輩だったな…。

「アルファ了解。」

「チャーリー了解。」

 立て続けに、コードネームが…。

「えっと、デルタ了解。」

 合ってるはず…。


「目的地に到着。投下準備開始。」

と、スピーカーから男の人の声。

「では、ご武運を。」

 オペレーターのマイラさんが消えて、モニターは通常に戻り、格納庫を映した。結構狭い格納庫だな…。

 格納庫の正面が下の辺を支点にして四角く光に切り取られていく。

 完全に開くと、四角い光の先は外…。それも、空!

 さっきから聴こえてくるリズミカルな音は飛行機のエンジン音!? とか思っていると

「投下開始!グッドラック!」

と、さっきの男の人の声。

 モニターに映る格納庫の画像が、いきなり明るい外の画像へと引っ張られた。


 そこは、やはり空!

 どうすれば、いいんだろう…。キョロキョロとコックピット内を見回していると

「何もしなくて良いよ。まだ、イベントだから。」

 小南先輩が、通信で教えてくれた。

「着地してからが、本当のスタートだよ。」

「はい。」

 そう言う事か。解ればと安心して、皆の機体を見るとパラシュートが開くところだった。私の機体もパラシュートを開いたみたいで、モニターに映る外の景色の流れる速度が落ちた。


 しばらくの浮遊の感覚の後に、大きな森の外れに着地した。そして、『パシュー!』って背中からパラシュートを切り離したのを見た時は、カッコって思った。



「アルファ、タッチダウン完了。」

「ブラボー、タッチダウン完了。」

「チャーリー、タッチダウン完了。」

 ちょっと遅れて

「デルタ、タッチダウン完了。」

 言ってる自分がカッコいいぞ。


「アルファより各員、探索開始。」

「ブラボー、探索開始。」

「チャーリー、探索開始。」

「デルタ、探索開始。」

 今度は遅れずに言えた。


 確か、左に専用の装備があったはず。カチャカチャと切り替えしていると見慣れないっていうか、装備した覚えのない奴が出てきた。たぶん、これだなと選ぶ。

 使い方は、同じって言ってたから。と、近くの地面をマークしてみた…。

 …………。

 何も出ないって事は、何も無いでいいのかな?


 ゆっくりと操縦桿を倒して、機体を進めながら、次々とマークしていくが、反応は無い。あんまり、反応無いと『痕跡やぁ~ぃ。何処に隠れているのよ〜。』とか、言いそうになる。


「チャーリー、発見。」

と、スピーカーから。


 見ると少し離れた場所に、チャーリーこと百地先輩の機体が居た。

「アルファ、向かいます。」

「ブラボー、向かいます。」

「デルタ、向かいます。」


 発見場所へ到着すると、移動した跡があった。跡の形等から推測される移動方向は、大きな森だった。

「アルファより、追跡開始。」

「ブラボー了解。」

「チャーリー了解。」

「デルタ了解。」

 隊列を組んで、大きな森へと向かった。


 痕跡は、想像の通りに大きな森の中へと続いている。

 森へ入る直前で、

「アルファより、これから森に入る。各員、注意!」

「ブラボー了解。」

「チャーリー了解。」

「デルタ了解。」

 期待と不安でワクワクドキドキしてきた…。

 対戦には無い感覚だ。


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