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外野
ギャラリーモニターの前。
「あの白い娘もやるけど『良い手』をしている娘もやるわね。流石、大尉が目を付けただけはありますね。」
横にいる大尉の方を向く波門。
「初めて、間もないのに相当練習したんだろうってね。ちょっとやそっとじゃあんな手にはならないからね。」
大尉の方は、モニターから目を離さず答えた。
「将来、大尉のライバルになりそうですか?」
「いやぁ、俺なんて抜かれるかもよ。」
「まあ、それ程の原石ですか?」
本気で驚いた様子。だが、大尉はそれに答えず、じっとモニターを見ていた。
そういう返し方に慣れているのか、気にも止めず。
「それにしても、白い娘の応援凄いですね。」
波門は、モニターの前で踊りながらタイミングを合わせて、大声で声援を送る一団を少し呆れた様に見た。
「確か、ファンクラブの人達じゃないかな?」
「なるほど。」
それ以上は興味を持つ示さず、モニターに目線を戻した。




