出遇い
「大尉では、ございませんか?」
いきなり、質問が投げかけられ、同時に三人で声の主へと向いた。
そこに立っていたのは…。
白い服を着た女性…。ってか同世代だね。
ちょっと、細かい描写しとくね。
服はドレス風。長袖で袖口がヒラヒラと拡がっていて、丈ははミニスカート、所々に黒い縁取りがあり、そのコントラストが可愛いデザインになっている。そして、同じく白のハイソックスとのコンビネーションから生まれる絶対領域。整った顔立ちは可愛いと綺麗の中間ぐらいで、目立つのは白じゃなくて、銀髪のサイドポニーは腰の辺りまである。
「こんなところで、憧れの大尉に会えるなんて、私はなんと幸運なんでしょう。」
目を瞑り、両手を胸の前で組んでいる。まるで祈っているみたい。
不意に目を開き、こちらを見る。
「波門様まで、ご一緒とは。今日はなんて良き日なのでしょう。」
波門って金髪の人かな? 陶酔している姿は、天使みたいだけど。
「で、そちらの方は?」
こっちにきた、
「わ、私は…。その、あの。」
「ま、まさか。大尉の弟子?」
「ち、違います…。」
なんとか答えられた。
「あ・な・た!」
突然、威圧感ある言い方に変わった。
「大尉の弟子でもないのに、お手を握るなんて図々しいですわね!」
慌てて手を離す二人。お互いに、離すの忘れてたんだ。たぶんだけど。
暫く首を傾げ考えてた姿は、怖かった。
「解りました。貴方、大尉のストーカーね! そうに違いないわ!」
ビシっと指指され、ストーカー認定された。
「違います…。」
最後の方は消えそうだった。困って見たよ、大尉って呼ばれた女性を…。そう言えば、名前さえ知らなかったこの女性。
「この娘はね。たまたま、ここで会ったんだ。」
大尉さんが助け舟出してくれた。助かったの私!? 安堵していい?
「そうですか…。解りましたわ。」
一瞬の後、
「貴方!」
また、ビシっと指指された…。
「ここで大尉を待ち伏せして、弟子入りしようとしていましたわね!」
な、なんでそうなるんだろう。まだ、助かってなさそうだ。
「優しい大尉の事ですから、断りきれなくて困っていた。そういう事ですね。大尉!」
三人の思考が止まったのが、はっきりと解った。
「でも、残念。大尉に弟子入りするのは私ですわ。」
弟子入りって、なんの事やら…。
「大尉に直接弟子入りしようとした勇気は天晴としか言いようがありません。」
矢継ぎ早に続けて、
「その勇気に免じて、私が貴方を完膚無きまでに叩きのめしてご覧に入れましょう。」
言葉は解るけど、話は解らないタイプの人かな?
「よろしくて!」
またまた、ビシっとされた。なんて返して良いのやらと困っていると。
「あら、対戦ですか? 楽しそうですね。」
波門って言われた金髪ロングストレートの女性がぁ。
「波門さん。この娘はやるとは…。」
大尉さん助けて。
「私ね。大尉が『良い手をしている』って言ったこの娘の戦いが見てみたいのよ。」
こっち向いた。
「ねっ。良いでしょ?」
見つめられ固まった。
「では、私と貴方のどちらが弟子に相応しいか戦いで決着をつけましょう! まあ、勝つのは私ですが。」
言うが早いか、つかつかと歩いて順番待ちしている人達の元へ。そして、
「貴方達、私に順番を譲ってくださいますよね。」
と微笑んだ。いきなりそんな事言っても無理だろう。いっぱい列んでるよ。
「どうぞ。」
声と右手で譲るの合図は、列んでた人達全員が揃っていた。
「さっ、空きましたわよ。」
「な、列んでた人達がぁ…。」
「大丈夫ですわ、ここはうちの系列会社ですから。それに、あの人達は私のファンクラブの会員ですし。」
日本語ッテ、理解スルノ難シイ…。
何が何だか解らないまま、対戦が決まった。
大尉さんが、
「ごめんよ。でもね、俺も見てみたいって思っていたんだ。」
それって、喜んで良いのかな?




