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答え

 何が起きたか判らないままコックピットを出た。


 あっ、対戦相手も出て来た。目が合った。こう言う時は、ニコッ。ちょっと引きつった感じになったけど…。


 向こうは、顔のあちこちがピクピクなってる。無理に笑顔作ろうとしているみたいだ。


 そこに、

「素晴らしい戦いを見せてくれた、お二人に惜しみない拍手を。」

と、アナウンス。

 『パチパチ』『パチパチ』と体育館を拍手が埋め尽くす。


 観客に向かって、『ペコリ』と頭を下げ歩き出す。

 敗けたのに拍手されると、恥ずかしいのか悔しいのか判らなくなる。


 皆の元へ帰ると同時に、

「すみません。負けちゃいました。」

と、頭を下げる。

「良いのよ。何か得られるものがあれば。」

 部長さんが優しく迎えてくれた。

「でも、最後惜しかったね。」

と、小南先輩。

「最後は、何が起きたの今だに解りません…。」

「あれはですね。」

と、美星先輩が続ける。

「【楽美兎らびっと】の耐久力が0(ぜろ)になってなかったので撃たれた…って事です。」


 その言葉で、はっとした。

「カッコイイ演出で勝ったと勘違い…、それに私…またフラグ立てちゃってました。『勝った!』って。」

「ありゃ…。言っときゃ良かったな。」

と、八束先輩。

「驚かせようとしたのが失敗だったか。」

「驚かせたのは、大成功でしょ。私達から、相手チーム…、それに観客も皆さん驚いてましたから。」

と、副部長。

「おどろ木ももの木さんしょの木でしたね。」

 百地先輩、変な忍者語尾じゃなくなってる。


 それが、合図かの様に部員全員が笑い始めた。


 一頻ひとしきり笑い、終わるのを待っていたかの様に、

「はい。」

 部長さんがインカムに答えた。

「そうですね。折角、新人同士の素晴らしい戦いに私達の戦いで水を挿すことは無いでしょう。」


 相手の返事を待ち、

「では、無しで。」

と、返した。


 そして、

「皆さん。帰り支度を始めてください。」

 部長さんの指示が出た。



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