ドーム
ドーム、それは1940年から44年にかけて世界中に現れた異世界と地球を繋ぐ半球状の空間と言えば良いのだろうか。
現在、地球で確認されているドームは、ハルビンドームをはじめ、7つにのぼる。
それらは全て別々の世界、ないしは地域と繋がっており、外界同士の連絡は出来ないか、かなり難しい。
1960年代に確認されたアマゾンドームなどは地球との交渉自体を拒否しており、実態が掴めていない。更に、ごく最近発見されたアフリカドームに至っては、人間が入ることすら不可能だった。
残りの5個は一応、現在は外界との往来が可能である。
現在までの所、ドームのうち、少なくともアルデンヌドームは過去に別の場所に出現した可能性が高い。
所謂アトランティスとは、ドームではなかったかと言われている。
地震で沈んだ事になっているが、実際はドームの消滅で往来が途絶した事を伝承では地震と表現しているのかもしれない。また、実際、ドームの往来では、エレベータの様な浮遊感を感じることも報告されている。地震とは、この浮遊感を指すのだとする説もあるが、ハッキリはしていない。
ただ、アトランティスの例では、ドームは少なくとも500年存在していたことが判っている。今後数百年にわたってドームが存在する前提に立った政策を各国が行うのはその為である。
さて、現在、往来が可能である5個はそれぞれ個別に説明する方が良いだろう。順をおって説明しよう。